魔物の村
アイルー様作
それは、一匹のアイルーと、一匹のメラルーの小さな物語。
そこは、人間の居ない小さな村。
そこに住むのはアイルーとメラルー達。
第一章「日常」
とある午後。
???「おーい。キース!ちょっと待ってくれよぉ!」
そう呼ばれたアイルーが振り返る。
キース「遅いぞグラース。だからメラルー族は・・・」
少し頭に来たように言い返す。
グラース「毎日意味無く鍛えてるお前とは違うんだぁ!」
キース「お、言ったな!」
グラースとキースが身構える。しかし、一人の老人が怒鳴った。
???「お前ら!こんなところで何をやっている!」
キース「あ、やば!村長だ!」
村長「村の外には出るなとあれほど言ったのに、これで何回目だ!」
キース「ずらかるぞ!グラース!」
グラース「お、おう!」
To be continued
第二章「異変」
キース「・・・ぜぇ・・はぁ・・・」
グラース「・・ひぃ・・ふぅ・・・」
村長からやっとの事で逃げ切ったキースとグラースは完全にばてていた。
キース「・・そろそろ・・ぜぇ・・逃げ切ったか・・・はぁ・・」
グラース「・・俺・・ひぃ・・・もう疲れた・・ふぅ・・」
キース「・・なんで・・・ぜぇ・・・村長あんなに・・・ぜぇ・・走るの・・・はぁ・・・早いんだ・・・」
キースが近くの芝生に寝っ転がると、つれられるようにグラースもばたんと倒れた。
少し落ちついてきたのか、もう息が整った。
グラース「それより、結構奥に来ちゃったなぁ。大丈夫かなぁ。」
心配そうにグラースが言った。
キース「これぐらいのトラブルは慣れっこだろ?それとも精神がなまってきたか?」
からかうようにキースが言った。
グラース「けどよぉ、さっきから何かに見られてるような気がするんだけどさぁ。」
少しおびえたようにグラースが言った。
キース&???「まさか。」
キース&グラース「・・・・・・え?」
とまどうように二人が言った。
キース&グラース「・・・嘘だろ・・・」
ゆっくり二人が振り向くと、赤いトサカ、青い鱗、そして鋭い牙。
そう、ランポスがキースの後ろに立っていたのだ。
ランポス「俺らの縄張りに堂々と入ってきたのは、おめえらが始めてだ。」
ランポスがゆっくりと言った。
キース&グラース「ぎゃぁあーー!!」
さっきまでばてていたキースとグラースが全速力で逃げ出した。
グラース「何でこんなとこにランポスがいるんだよぉぉ!」
グラースが涙目で言った。
キース「知るかバカグラース!それよりさっさと走るぞ!」
ちょっと爪を立てているキースが乱暴に言った。
ランポス「おい!待ておめえら!俺はおめえらを食おうなんて思っちゃいねぇ!」
ランポスが追いながら叫んだ。
グラース「あんなこと言ってるよぉーキース!」
少し動揺したグラースが言った。
キース「何動揺してんだグラース!罠に決まってんだろ!罠に!」
この時の判断がこの先の物語を大きく変える・・・
to be continued
第二章を読んでくださってありがとうございまーすm(_ _)m
このお話は小さな物語のはずがだんだんスケールがでっかくなってしまうという作者のあいまいな考えで作られたお話ですので大目に見てくださいw
え〜で、次回予告
キース&グラース「嘘ぉぉぉ!!」
え〜・・・何というか・・・短くてすいません^^;
では、お楽しみに〜
第三章「不安」
ランポス「頼む!頼むから止まってぇーーー!!」
ランポスがまた叫んだ。
キース「なんかあいつ性格変わってねえか!?」
今度はキースが動揺した。
グラース「キース!何で人には言って自分が罠にかかろうとしてるんだよ!」
グラースが怒って言った。
ランポス「お願い!止まって!お願いだからぁー!」
キース&グラース「・・・・え!?女!?・・いやまさかぁー。」
キースとグラースは声を揃えて言った。そして立ち止まった。
ランポス「やっと止まってくれたぁ・・・」
キース「ランポス、お前女か?」
キースが疑うように言った。
ランポス「そうよ。あと私の名前はアリア!」
アリアが怒り気味に言った。
グラース「じゃぁなんでさっき「俺」って言ってたのさぁ?」
グラースが戸惑いつつも聞いた。
アリア「あぁ、さっきの話?あぁでもしないと『あいつら』の縄張りから出られないもの」
キース&グラース「『あいつら』?」
アリア「ランポスのこと。乱暴は嫌いなの。あと私は草食のランポス種よ。」
アリアがキースとグラースを見て言った。
グラース「嘘だぁ。」
冗談交じりにグラースが聞いた。
アリア「ホントよ。『あいつら』は肉食だけど。」
ため息をついてアリアが言った。
キース「じゃあ何でその『あいつら』と一緒に居るんだ?」
言いかけたグラースをさえぎってキースが言った。
アリア「ちょっと長くなるけど、昔、私は母さんと一緒にこの地域にやってきたの。」
キース「ちょっと待て。何でここに来なきゃならなかったんだ?」
語り始めたアリアを止めてキースが聞いた。
アリア「前にいた地域が、『ニンゲン』によって町に改築されてしまったからよ。」
少し悲しげにアリアが言った。
グラース「『ニンゲン』?」
初耳の言葉にグラースが聞いた。
アリア「動物や植物を糧に生きる動物よ。」
キース「その『ニンゲン』は強いのか?」
ちょっと恐ろしげにキースが聞いた。
アリア「力はたいしたことないけど、すごい知能があるの。あと器用さかな。その知能であらゆる武器を作ってるのよ。その武器であの飛竜を討伐したって噂よ。」
ふるえ気味にアリアが言った。
キース&グラース「嘘ぉぉぉぉ!」
キースとグラースがかなり驚いたように叫んだ。
グラース「そんなのがこっちに来たらぁ・・・どうなっちゃうのぉ!?」
グラースが泣きそうになりながら言った。
キース「泣くなグラース!どうせこっちに来る理由なんて無いんだ!来るはず・・・無いさ!」
不安げにキースが言った。
キース「それより、話を続けてくれ。」
話をそらすようにキースが言った。
アリア「そうね、まだ話の途中だったわね。ここに来た母さんと私は、たちの悪いランポスに見つかったの。そう、『あいつら』よ。」
To be continued
さてさて次回予告〜〜w
???「俺に黙ってここを出るとは・・・お前もだいぶむかつく性格になったじゃねえか!」
アリア「あんたに従う理由なんて、もう何もないわ!」
というわけで乞うご期待〜w
あらすじ
追いかけてきたランポスは、アリアという雌のランポスだった。
そして、『あいつら』に・・・・
第四章「夢」
アリア「そして『あいつら』はこう言ったの。」
暗い密林の中・・・二匹の緑色の鱗をしたランポスが、たくさんの青いランポスに谷に追い込まれていた。
???『ここに来たからには、俺に従ってもらうしかねぇなぁ。従わなかったら、こいつのようになる!』
アリア『母さん!』
娘と逃げようとしたアリアの母が、そこの見えない谷に突き落とされた。
アリア『母さーーん!』
アリアが嘆く。
???『あと、俺の名前を覚えてもらわなくちゃあな・・・俺の名前はバルドだ。よろしくな。』
嫌みそうにバルドの口が歪んだ。
キース「それ、ひどい話だな。」
グラース「ああ、ゆるせない!」
自分の母を思ってくれる友達が居て、アリアは嬉しそうだ。
キース「けど何でそのときは鱗が緑色なんだ?今は青色なのに。」
アリア「あぁ、これね。その後に変な液体を塗られたの。たぶん着色料ね。」
グラース「ん?ホントだ、よく見ると緑色が少し出てる!」
キース「何なら落としてやろうか?ブラシだったらあるぞ?」
すると腰の袋から肉球型のブラシを取り出した。
アリア「ありがと。これかゆくて仕方ない・・・」
言いかけると、アリアの目つきが鋭くなった。
???「猫とじゃれるとは、相当ここが気に入ってるようだなぁ、アリア。」
キースの背後に、オレンジのトサカに、一回り大きいからだ、ドスランポスが立っていた。
アリア「・・・・バルド!」
バルド「なぜこんなに群れから遠い所にいる。俺に黙って出て行くなんて、いい度胸じゃねぇか!」
アリア「あんたに従う理由なんて、もう何もないわ!」
すると、アリアが北に走る。キースとグラースが追う。さらにバルドも追う
キース「待てアリア!そっちは・・・」
もう遅かった。アリア達の走っていった場所は、谷だった。そう、アリアの母が落とされた谷に、アリアとキースとグラースと、バルドも真っ逆さまに落ちていく・・・・
大きな笑い声が聞こえ、かなり酒臭い店の中で、話し合っている三人組が居た。その三人は、ギルドチーム『魔物』だった。一人は銀髪で、双剣使いだ。もう一人は少しがっしりしていて茶髪のハンマー使い。最後の一人は緑の髪の女で、ボウガン
を使いだ。
グラース「ま、そういう夢を見たんだよぉ。」
キース&アリア「・・・・・・・」
昨日見た夢をグラースが話した後だった。すると、二人とも口の端をピクピクさせながらうつむいていた。
キース「何で俺らがモンスターなんだよ!!」
たまっていた怒りが爆発したようにキースが怒鳴った。
アリア「しかも何で私ランポス!?あんな鳥とカンガルーが合体したようなのになんでなるのよ!!」
するとアリアも怒鳴った。
グラース「えぇ?でも俺が考えたんじゃないよぉ。」
怯えたようにグラースが小声で言った。
キース「要するにはお前の頭の中ではそういうことを考えてるってことだろ?違う
か?」
グラース「(話さなきゃ良かった。)」
グラースがため息をついた。
To be continued
えーっと、ちょっと無理矢理でしたw「夢オチかよ!」と思う方もたくさん居ると思いますが^^;とりあえずこれで現実世界へ・・・・ということでorz
次回予告
キース「ちょっとこいつはでかいな・・・」
アリア「こいつボウガン効くの?」
乞うご期待〜
〜あらすじ〜
ギルドチーム『魔物』
名前:武器 性別 特徴
キース:双剣 男 銀髪・全身リオソウル装備
グラース:ハンマー 男 茶髪・全身グラビモス装備
アリア:ボウガン 女 緑髪・全身リオハート装備
第五章「月」
キース「あーまぁ、そんな話は置いといて、クエストは?」
一息ついたところで時計を見ながら聞いた。
グラース「腹ごしらえしてからにしないぃ?」
アリア「私も小腹が空いたところ。」
キース「じゃ、メシにするか。すんませーん!」
キースがウエイターを呼んだ。
ウエイター「はーい。ご注文は?」
グラース「あ、新メニュー発見。ブルカレー一つ!」
キース「じゃあ俺はケロスハンバーグで。アリアは?」
アリア「そうね、もう一つ新メニューがあるわね。ケルビのカルビ?ダジャレ?」
吹き出しそうになったのをこらえてアリアが聞いた。
ウエイター「店長の提案です。」
ちょっと恥ずかしそうに言った。
キース「相当オッサンだな・・・店長。」
腹ごしらえをすませ、カウンターでクエストメニューを見ていた。
グラース「あ、これいいんじゃない?バサルモスの討伐。」
キース「んーそうだな、メシのあとのウォーミングアップってことでいいか。」
アリア「バサルモスだったら専用の弾丸がいるけど?」
少し困ったようにアリアが言った。
キース「じゃあ、三十分後でいいか?俺も準備しなきゃならないからな。」
アリア「手持ち整理するだけだから待ってて!」
こうして三人はそれぞれの家に戻った。
三十分後:クエスト受付所
キース「またグラース遅刻かよ・・・」
不機嫌そうに言う。
グラース「残念、今日はしっかりしてるんだなぁ〜」
『どんなもんだ』と言わんばかりにキースの後ろでニヤリと笑った。
アリア「普通は遅刻しないものよ、グラース。」
グラース「気にしないで行こう!」
キース「お前・・・じきに痛い目見るぞ。」
つぶやきながらも火山へ行った。
キース「にしても、夜の狩りなんて滅多にないよな。月が綺麗じゃねぇか。」
空を見上げながら言った。
キースが口に含んでいる物に真っ先に気付いたのはグラースだった。
グラース「あ!キース何でガム噛んでんだよぉ!」
するとキースが言った。
キース「アホ!ただのガムじゃねぇ!てかガム噛んで悪いか!?」
グラース「だから、ガム俺にも頂戴ぃ。」
キースとアリアがずっこけた。
キース「これは戦闘用だ!バサルモスに使うんだよ!」
しかし、格好が変なのはガムだけではない。腰に付けている物は双剣かと思った
ら、妙な形をしているのだ。
アリア「あ、目標発見。」
意外そうにキースとグラースが言った。
キース&グラース「早。」
アリア「今までこんなに早かったこと無いんじゃない?」
キースが意地悪そうに言った。
キース「過去の記憶に浸るのもいいが、そろそろ起こしてやろうぜ。」
そういって、腰から取り出したのは、先端が刃状になっている拳銃だ。そしてアリ
アとグラースも武器を抜いた。
グラース「あれ?拳銃タイプ変わってない?」
キース「ああ、今回は自作のツインデーモンだ。」
そういうって撃つと100メートル離れているのにもかかわらず擬態しているバサル
モスの背中に弾が命中した。
アリア「おしゃべりはそこまでにして、そろそろ来るよ!」
バサルモスが雄叫びをあげた。
バサルモス「グギィィイイ!!」
しかし戦い慣れているのか表情一つ変えず三人は三方向に分かれた。するとアリア
が大きな砲弾のような弾を撃った。すると砲弾はグラビモスの頭上で小さな爆発を
起こしたとおもうと、ネットが広がり、バサルモスの頭上に被さり、バサルモスを
締め付けた。
アリア「ドスイーオスの毒が仕込んである特性の『毒捕獲弾』。ちょっとやそっと
じゃ破けないわよ!」
バサルモスがもがいている隙にグラースが懐に入った。そしてハンマーでバサル
モスの腹を殴ろうと振りかぶった瞬間、ハンマーの先端の後ろが急に爆発し、もの
すごい勢いで加速した。そしてバサルモスの腹に当たると、皮が完全にはがれ、肉
がむき出しになった。
グラース「ゲホッ、ケホッ、どうだぁ!鉄ジジに仕込んでもらった『バーストハン
マー(未完成)』は!
するとキースが呆れたように言った。
キース「グダグダしゃべんなよ。恥ずいな。」
そういうと同時に、毒捕獲弾が破れ、バサルモスが怒りながらキースに突進してき
た。しかしキースにはかすりもしなかった。キースがバサルモスの背中に飛び乗
り、ツインデーモンに赤色と黄色の弾を込めた。そしてバサルモスの首めがけて刃
の部分を斬りつけるのと同時に発砲した。さらにさっきまで噛んでたガムをバサルモスの目に飛ばした。
すると、発砲した弾が斬りつけた小さな傷口に入った。そして、バサルモスの硬い甲殻がはじけ飛んだ。
そして目に入ったガムが電撃を発し、バサルモスは息絶えた。
そして、戦いが終わった直後、後始末をしに来たアイルーに聞いた。
キース「なぁ、バサルモスって食えるか?」
突然なことを聞かれたアイルーは動揺しながら言った。
アイルー「た・・食べれないと思うニャ。」
キース「そうか・・・」
グラース「バサルモスは置いといてぇ〜今日はいい月だから月見団子を食べよぉー!」
そう言いながら三人は村に帰っていった。
To be continued
おまけ
アリア「ねぇ、バサルモスホントに食べる気だったの?」
キース「好き嫌いするとロクな大人にならねぇぞ。」
アリア「・・・・・・」
おわり
〜あらすじ〜
ギルドチーム『魔物』
名前:武器 性別 特徴 追加特徴
キース:双銃 男 銀髪・全身リオソウル装備・クール
グラース:ハンマー 男 茶髪・全身グラビモス装備・食いしん坊
アリア:ボウガン 女 緑髪・全身リオハート装備・しっかり者
爆発するような笑い声。生暖かい酒の匂い。
それに混ざるように話しているギルドチーム『魔物』。
彼らを待ち受ける強大な存在に、気付くはずもないだろう・・・・
第六章「朝」
名のない村の朝が来た。また、いつものように。
キース宅
「ジリリリリリ!!」
キース「ん・・・朝か・・・」
「カチッ」
目覚まし時計を止めたキースは防具に着替え、クエスト受付所に行った。そこでア
リアとグラースと待ち合わせしているのだ。
キース「さてと・・・」
グラース宅
グラース「グガーー。グガガガガー。もう食べれられないニャ・・・」
寝言をつぶやくグラースの腹のど真ん中にアイルーが飛び降りた。
アイルー「ダンニャ!ダンニャア!起きるニャ!」
グラース「んえ〜?なんだよぉ〜〜」
アイルー「『待ち合わせの時間になったら起こしてくれ』って言ったのはダンニャ
ニャ!!」
グラース「あ!ヤベ!」
アイルー「だから言ったニャ・・・・」
あわててグラースがグラビモス装備に着替えると、クエスト受付所に猛ダッシュで
行った。
アリア宅
アリアは目覚まし時計は持っていない。
アリア「ん・・・朝ね・・・あ、時間ぴったり♪集合時間の30分前ってことは、
ちゃんとご飯食べれるわね♪」
そしてトーストを食べ終わると、リオハート装備に着替え、クエスト受付所に行っ
た。
クエスト受付所
アリア「キースおはよー!」
キース「やっぱアリアが一番速えーな。グラースは?」
30分後
グラースが走ってきた。
アリア「・・・・遅刻みたい。」
呆れながらキースが言った。
キース「これで約600回か・・・」
グラース「失敬な!これで583回だよぉ!」
キース「だから約って言ってんだろーが!」
アリアがなだめた。
アリア「まぁまぁ・・・早くクエストに行こうよ。」
しぶしぶ二人はアリアに従い、クエスト受付に行った。
アリア「今回はどうする?」
張り切っているグラースが言った。
グラース「朝飯もばっちり食べたし、大物狙おう!」
しかしキースの視界に奇妙なクエストが目に入った。
キース「となったら・・・ってんん?なんだこれ?」
アリア「え〜っと、謎の鳥?鳥ってイャンクックとかゲリョスじゃなくて?」
グラース「詳細は・・・不明?依頼人は・・・科学者?『火山に調査に行っている
ときにでっかい鳥のようなモンスターに会ったんじゃ!あれは怪鳥なん
かではない!あいつがいると研究ができん!なんとか狩ってくれ!』だ
とさ。」
キース「行ってみるか。面白そうだ・・・・」
To be continued
おまけ
キース「何で毎回毎回グラースは遅刻するんだ?」
アリア「アイルーに起こしてもらったのにどうして遅れてきたの?」
グラース「ご飯食べんのにグラビモス装備が重くってさぁー。まともに食べられ
ないんだよぉ。」
キース「そういうときは朝飯抜いてこい!」
グラース「・・・・・・・・・」
〜あらすじ〜
爆発するような笑い声。生暖かい酒の匂い。
それに混ざるように話しているギルドチーム『魔物』。
彼らを待ち受ける強大な存在に、気付くはずもないだろう・・・・
第七章「謎」
火山
もう飽き飽きだというようにキースが言った。
キース「よく考えてみれば・・・また火山かよ!」
アリア「まぁ、鳥は暑いところには来ないと思うし、大丈夫でしょ」
ちょっとふるえ気味にグラースが聞いた。
グラース「ところで、鳥ってどんなのかなぁ?」
冗談交じりにキースが笑った。
キース「案外小鳥みたいだったりしてな!」
アリア「小鳥だったら楽だけど・・・受付の人は『あの怯えようは尋常じゃなかっ
た。』って言ってるし・・・」
グラースがちょっと目を輝かせて言った。
グラース「あ、そういえば報酬金額がすごかったよねぇ。確か・・・3万だっ
け?」
キース「けどよ?依頼人の話が本当だとして、未知の生物に戦い挑むんじゃ、それ
ぐらいは普通・・・」
キースが言いかけたとき、アリアが何かの存在に気づいた。
アリア「語るのはいいけど、どうやらそうもさせてくれないみたいね。」
すると、黒い嘴、紅い目、大きな翼、金色の爪、全体の大きさはガノトトスぐらい
の大きさの鷲のようなモンスターが、空から降りてきた。
一瞬の静寂・・・三人は武器を構える。
キース「もうバサルモスのときみたいにおしゃべりは無しだぜ!」
アリア&グラース「了解!」
そう言った直後、鷲が咆吼した。
???「クキキケケケケケ!!」
さすがにひるんだ三人だが、すぐに体制を立て直し、まずグラースが突っ込んでい
き、ハンマーを振り上げた。鷲は、それをかわすかのように羽ばたき、キースとグ
ラースの後ろで構えていたアリアに突っ込んだ。アリアは、特製弾『煉獄弾』を頭
めがけて撃った。狙いは正確だったが、鷲は素早く左に避け、スピードを落とさず
突っ込んでいく。アリアは間一髪のところでかわしたが、左足に爪がかすった。し
かし、かすっただけでもものすごいスピードで突進してきたからか、左足から血が
噴き出す。
アリア「・・・・・っ!!」
キース「アリア!!」
キースが銃に金色と銀色の弾を込める。そして静かに言った。
キース「グラース・・・俺をあいつの所まで飛ばせ・・・・」
グラース「・・・・・!!・・・・・・分かった。」
そう言うと、キースがグラースのハンマーの上に乗っかった。そしてグラースが
200メートルほど離れている鷲に向かって思いきりハンマーを振った。するとハ
ンマーの先が爆発し、キースがさっきの鷲よりも速いスピードで突っ込んだ。丁度
鷲がアリアに食いかかろうとしたときだった。鷲の背中に乗ったキースが叫んだ。
キース「くたばれっ!!!!」
キースが鷲の後頭部に二丁の銃剣をあてた。そして発砲すると、鷲から降りて、
アリアの所に向かい、伏せた。
一瞬だった。鷲の体が急に膨らみ、破裂した。そして火花が大きく散った。それ
はまるで、花火だった。
キース「(何だったんだ・・・・あのモンスターは・・・)」
今日の出来事は、ほんの序章・・・・
To be continued
おまけ1
アリア「グラースのハンマーで飛ぶなんてすごい無茶よ・・・大丈夫なの?」
グラース「ホント、キース大丈夫?」
キース「大丈夫だ、こんな事もあろうかと、防具を強化してもらっておいたん
だ。」
アリア「え?それって、結構前からこの方法を考えてたってこと・・・?」
キース「・・・・・・・・」
おわり
おまけ2
グラース「キース!『グダグダしゃべるな、恥ずい。』とか言ってたくせにぃ!
なんで『くたばれっ!!!!』とか言ってるんだよぉ!」
キース「決めるとこ決めないと読者が怒るだろーが。それくらいもわかんねー
のか。」
グラース「(キースって・・・・・・何?)」
〜あらすじ〜
爆発するような笑い声。生暖かい酒の匂い。
それに混ざるように話しているギルドチーム『魔物』。
彼らを待ち受ける強大な存在に、気付くはずもないだろう・・・・
第八章「一日」
小鳥がさえずり、風が吹き込む朝。キースは部屋で寝っ転がっていた。ちなみ
にキースの家は木の上に立っている。ハシゴで上に登るのだ。
キース「・・・・・・」
静寂の中、キースは考え込んでいた。
キース「・・・・・・っ〜〜〜!!ブハァッ!!考え込んだら息すんの忘れて
た・・・・」
そのとき、窓からひょこっと緑髪の顔が出た。
???「何考え込んでたの?あと息するの忘れるって・・・」
少し驚きながらキースが言った。
キース「アリア・・・お前は神出鬼没だな・・・・昨日狩った獲物だよ。てかお前
どーやってそこにいるんだ?」
アリア「内緒よ。」
キース「・・・・・・玄関から入ってこい!」
アリア「しょうがないわねぇ・・・・」
そういうと顔が引っ込んだ。そして呆れながらキースが言った。
キース「アリアって・・・何歳だよ?」
そう言った瞬間部屋の中にアリアが現れた。
アリア「21歳よ。」
キース「うぉぉおお!?」
さすがにこれにはキースも驚いたようだ。
アリア「フフッ!モドリ玉使ったのよ。ちょうどいいタイミングにね。」
キース「それを使うのはクエストだけにしてくれ・・・・」
???「そうだよアリア。そんなことに使っちゃダメだよぉ。」
茶髪の男性がキースの後ろに座っていた。しかしキースは少し慣れたように言
った。
キース「・・・・・・なんでここにいる?」
アリアが代弁した。
アリア「グラースにもモドリ玉を渡したのよ。」
グラース「いやぁ、キースの驚いた微妙な顔が見たくってさぁ〜」
キース「・・・殺すぞ。(怒)」
キースが銃をグラースに向けた。
グラース「わ、わわ悪かったって!だから降ろしてくれよぉ!」
しかし、キースがニヤリと笑った。
キース「なんてな。この銃に弾は入ってねぇよ。『グラースの驚いた微妙な顔が見
たくってさぁ〜』」
そして三人が大きく笑った。そして三人とも仰向けになった。
アリア「昨日のことが嘘みたいね・・・」
キース「ああ・・・」
グラース「ホント・・・」
三人が目をつぶる・・・
どれだけたっただろうか・・・静かな一時が過ぎる・・・また鳥のさえずりが聞
こえる・・・
最初に喋ったのはアリアだった。
アリア「そろそろ帰るね。」
グラース「俺も帰るよ。」
ちょうど昼だった。
キース「ああ、ついでに郵便見てくれるか?」
三人が下に降りてポストを見ると、一通の手紙が入っていた。するとグラースが
からかった。
グラース「キースに手紙なんて、物好きな人だねぇ。
キース「うるせぇ。なになに?『キースさんへ。あなたの狩りに見惚れました。弟
子にしてください。これでもリオレウスぐらいは討伐できます。よろしけ
れば明日の正午に『クエストレストラン』に来てください。 グロー
リー』・・・・ホントに物好きな奴だな・・・』
アリア「弟子入り?行くの?」
キース「才能を見極めてからだ。まずは軽いクエストに行く。」
グラースがまたからかった。
グラース「師匠っぽいこと言ってるよぉ。」
キース「これはマジだ。というわけだから、二人でゆっくりしててくれ。」
グラース「え〜チームの新入団員が来るのにぃ〜」
キース「見極めてから、だ!」
キースの特訓が始まる!・・・・?
To be continued
おまけ
キース「しっかし、モドリ玉は便利だな〜これってどこにでも行けるのか?」
アリア「そういうわけじゃないのよ。ただ、目印があるところにだったらどこに
でも行けるわね。」
キース「・・・・この家に目印があるのか?」
アリア&グラース「・・・・・・・・・・・・・」
おわり
〜あらすじ〜
爆発するような笑い声。生暖かい酒の匂い。
それに混ざるように話しているギルドチーム『魔物』。
彼らを待ち受ける強大な存在に、気付くはずもないだろう・・・・
グローリィから送られてきた手紙を読み、その腕を確かめに行くキース・・・
その弟子とは一体何者なのか・・・?
第九章「不思議」
クエスト受付所
キース「ここにグローリィがいるのか・・・」
すると、黒髪のロングヘアーの女性が話しかけてきた。
???「あの〜キースさんですよね?」
キース「ああ、そうだが・・・」
すると興奮気味に言った。
???「私、手紙を送ったグローリィです!来てくれたんですね!」
キース「お前女だったのか!手紙に性別なんて書いてなかったから男と勘違いした
ぞ。」
グローリィ「すみません。実は前からあなたみたいな凄腕ハンターに憧れていたん
です。だから弟子になると思ったら、筆が止まらなくって・・・」
キース「それはいいが、まだ弟子にすると決めたわけじゃねぇぞ。これからテスト
をする。」
待ってましたというようにグローリィが言った。
グローリィ「はい!分かりました!」
キース「・・・驚かないのか?」
当たり前のようにグローリィが言った。
グローリィ「キースさんはそう言う人だって知ってますから。」
キース「そうか・・・・なら、このクエストに決まりだな。」
そういうと、あるクエストを指差した。
グローリィ「【闇に生きる魔物】・・・ですか?けどこのモンスター、名前さえ付
いていないし、未だ誰もこなしていないんですよ?ましてや、私はリ
オレウスしか討伐したことがありません。無理ですよ。」
キース「お前は、それしかやったことがないのか?」
グローリィ「はい、自信が無くて・・・」
キース「なら、試しだと思ってやればいい。とにかく、俺についてこい。」
グローリィ「・・・!はい!!」
To be continued
おまけ
キース「グローリィ、お前の武器は何だ?」
グローリィ「自分で考えた武器なので、始めて見るでしょうが、ハープです。」
キース「俺もこの武器を自分で考えたんだ。ある技師に頼んだんだ。」
グローリィ「え?誰ですか?」
キース「早まるな、次回を見ろ。」
グローリィ「(キースさんて・・・どういうキャラ・・・?)」
〜あらすじ〜
爆発するような笑い声。生暖かい酒の匂い。
それに混ざるように話しているギルドチーム『魔物』。
彼らを待ち受ける強大な存在に、気付くはずもないだろう・・・・
異様な武器を持つグローリィに疑惑を持ちながらも、キースは『試験』をする
べく、依頼内容の『謎の魔物』を討伐するために、馬車に乗り込む・・・・
第十章「弟子」
東に向かって馬車が走る・・・キースは銃剣を磨いていた・・・そして馬車を引
いている主人に聞いた。
キース「ちょっといいか?」
主人「はい、なんでございますか?」
キース「クエストメニューには場所が書いていなかったんだが、この馬車はどこ
に向かっている?」
主人「密林でございます。」
するとキースが考え込んだ。
グローリィ「どうしたんですか?キースさん。」
キース「・・・・何か・・・嫌な予感がする・・・」
ジャングル
馬車から降りると、キースが背中を叩いた。
キース「痛てー。」
するとグローリィが心配そうに言った。
グローリィ「何時間もうつむいてたらそうなりますよ。」
キース「・・・・ところで、お前のその武器はどう使うんだ?」
キースはグローリィが背負っているボウガンくらいの緑色のハープを指差した。
グローリィ「・・・今は使えませんね。」
そう言うと奥に進み、イーオスの大群の目の前に来た。
グローリィ「じゃあ、ちょっと見ててください。」
そういうと、ハープを構えた。
キース「おい!何する気だ!」
イーオス達は今にも襲いかかりそうだ。そして、イーオス達が走り出そうとした
瞬間、グローリィが単調な曲を弾き始めた。すると、イーオス達は止まり、全て
のイーオスが伏せた。
キース「・・・・・・!?」
曲が続いているが、グローリィが説明した。
グローリィ「このハープの名は、『グレシード』。このハープの弦は全てラオシャ
ンロンの牙を糸に加工した物です。この音色を聴くと、なぜか摩訶不
思議なことが起こるんです。
すると、二匹のイーオスが二人の前に出てきた。
キース「・・・・『乗れ』ってか?」
グローリィ「いつもは殺しているモンスターでも手伝ってくれると頼もしい
でしょ?」
二人がイーオスに乗ると、イーオスは首をかしげた。するとグローリィが震えた
声で言った。
グローリィ「最近来た大きな気配のところへ連れてってください。」
グローリィを心配しながらキースが言った。
キース「頼むぞ。」
イーオスは「了解」とでもいうように走り出した。しかし、全く知らない方向
に走っていく。
キース「お、おい!そんな道知らないぞ!」
グローリィ「モンスターの方がよく知っているみたいですね!」
そしてイーオスにがっしりとしがみついた。
キース「(不思議なやつだな・・・)」
謎の洞窟
キース「どこだ?ここ?」
グローリィ「とりあえず、ここで間違いないようですね。」
キース「しっかし・・・暗いな・・・」
グローリィ「・・は・・はい・・・」
少し歩くと、
「ピチャン!!」
グローリィ「ひゃあっっ!!」
キース「どうした!?」
グローリィ「み・・水たまりでした・・・」
キース「驚かすなよ・・・」
グローリィがしょぼくれた。
グローリィ「はい・・・すみません・・・」
二十分ぐらいたった頃、だいぶ目が慣れてきた。
キース「気付かなかったが、鍾乳洞だったのか・・・」
グローリィ「こんなところにいるんですよね・・・」
キース「明かりなんて持ってきてねぇし・・・我慢してくれ。」
グローリィ「いえ、大丈夫です。」
グローリィはハープを取り出し、静かな曲を弾いた。すると、天井が薄暗く光り
出した。
キース「便利だな。まさか無生物まで反応するなん・・・」
何かの気配に気付いた。
グローリィ「・・・どうしました?」
キース「・・・感じるか?」
グローリィ「依頼の・・・ですか?」
キース「恐らくな・・・」
武器を構えた。そして息を潜め、ひたすら気配を追った。グローリィはハープを
取り出し、軽快な曲を弾いた。次の瞬間、キースのまわりを不思議な感覚で覆
った。しかし、『それ』を気にする暇はなかった。突然、気配が消え、蛇のような
雄叫びが上がった。
???「ズズー・・シ・・シジャーーーー!!!!」
キース「来るか!グローリィ!気を付けろ!」
しかし、グローリィは返事をしない。
キース「ちっ!」
キースは、雄叫びの方へ閃光弾を投げた。閃光弾が弾け飛ぶ。光が洞窟の中に充
満した。雄叫びを上げた生物の姿が見えた。その生物はキースとグローリィか
ら100ぐらい離れているところに立っていた。その姿は、黒い角・・・長くて赤い
舌・・・銀色の眼・・・そして、金色の鋭い爪・・・全く見たことのない飛竜だっ
た。しかも、閃光弾は効いていないようだ。グローリィの方を見た。グローリィは
足がすくんでいた。
キース「グローリィ!!立て!」
するとはっと我に返ったようにグローリィは立ったが、飛竜は青い焔を飛ばしてき
た。ものすごいスピードだったが、グローリィはその焔の先にはいなかった。する
と、キースのすぐ隣にいた。
グローリィ「すみません。始めて見た飛竜だったので、腰が抜けてしまいまし
た・・・」
これにはさすがのキースも驚いた。
キース「・・・・!・・・どうやったんだ?」
グローリィ「さっき弾いた曲ですよ・・・」
キース「さっきの違和感はアレか・・・」
そう言っている間に飛竜が突っ込んできた。キースは避けようと走り出すと、まさ
に、摩訶不思議が起こった。洞窟の中がかなり明るく、体がかなり軽く感じ、一歩
踏み出すと、空高く飛んだ。しかも、天井に足が届き、今度は天井を蹴った。そし
て飛竜の方へ向かっていった。そして引き金を引いた。しかし、とてつもなく硬い
甲殻に弾かれてしまった。そして、また焔を飛ばしてきた。今度はかわせない。し
かし、ひるまずに銃を撃った。違う弾だ。ちょうど飛竜とキースの中間で爆発し
た。もう一発撃った。これも違う弾。青い弾だ。爆風の中を弾丸が突っ切る。さら
に、飛竜の喉に弾丸が刺さった。そして、飛竜の体が燃え始めた。『永焔弾』だ。
血液が止まるまで燃え続ける・・・
???「ズズジ・・・・ズ・・・・・」
そして、謎の飛竜の息の根は止まった。
キース「グローリィ!終わったぞ!」
グローリィ「キースさん・・・すみません、何もできなくて・・・」
キース「いいや、合格だ。お前は十分助けてくれた。今度は、グラース達を補助し
てやってくれ。」
グローリィ「・・・・・!!はい!」
こうして、『魔物』のメンバーが一人増えた・・・・
今回出てきた飛竜は、『ダズラ』と名付けられた。これから研究が進むのだろう・・・
Episode1 end
おまけ1
グラース「おっかえりーキース!どうだったぁ?」
キース「弟子のおかげで楽勝だ。」
グラース「へぇ〜あのキースがそこまで言うなんて、すごいんだねぇその人。」
アリア「隣の人は誰?彼女?」
グローリィ「あ・・あの・・・」
キース「弟子だ。」
グローリィ「・・・・・・・」
おわり
おまけ2
キース「グローリィ、俺が戦っている間どこにいたんだ?」
グローリィ「あのですね、実は連れてきてくれたイーオスをもう一度ハープで呼ん
でいたんです。帰りが困りますからね。」
キース「あぁ、そういえば美味かった。」
グローリィ「・・・・・・・・・・(食べたんですか?)」
おわり
魔物の村【第二話】〜真の始まり〜
ハンターが盛んな森の中の村、『ウィル』の夜。
黒髪の女が挨拶した。
???「こんばんは、グラースさん!」
そこは大樹の下だった。グラースと呼ばれた茶髪の男が暗闇の中から現れた。
グラース「あれ?もうみんな来てたの?」
すると、銀髪の男が呆れきったように言った。
???「何度言えば分かるんだ、お前が遅いだけだ。」
グラース「うるさいなぁ、キース!」
銀髪の男はキースというらしい。
今度は緑髪の女が言った。
???「去年入ったグローリィもいつもあなたより早く来てるのよ。少しは先輩らしくした方がいいわ。こんな
先輩じゃ頼りないでしょ?グローリィ。」
緑髪の女が黒髪の女の方を向いた。黒髪の女がグローリィだ。
グローリィ「いえ!人間には欠点があるものですから。」
グラースが落ち込んだ。
グローリィ「あ・・・すみません。」
慰めたつもりだったのだが、逆効果だった。しかし、キースが言った。
キース「グローリィ、こいつに遠慮は無用だ。」
グラースが緑髪の女に抗議した。
グラース「アリアぁ〜何とか言ってよ〜。」
緑髪の女はアリアという名だ。
アリア「そうねぇ・・・(そんなことどうでもいいんだけど・・・)」
グローリィが察したように話題を変えた。
グローリィ「あ、あの!今日は私が入ってから初のクエストですが、何をやればいいんですか?」
キース「そういや、この一年お前を鍛えてたからクエストやってなかったな。」
空気が変わったからほっとしたグラースを横目で見ながらアリアが言った。
アリア「今だったら、もうグラビモスぐらいは倒せると思うけど・・・」
キース「じゃあ、まずは受付所に行ってからだな。」
グラース「じゃあ早く行こーー!!」
キース「お前は反省してこい!」
クエスト受付所
夜のクエスト受付所の休憩所は大いに盛り上がっていた。
キース「(アリアはグラビモスと言ったものの・・・やるクエストはもう決まってるしな・・・)」
すると、ふと目に入ったのが、初めて見るギルドチームだ。男が二人、女が二人。しかし、全員ボウガンだ。
バランスが悪いのではないかと思ったキースだが、他のチームに首をつっこむほどバカではない。
時計を見ていたキースに、茶髪で髭面の大男が話しかけてきた。
???「ガハハハハ!おい、シルバーブレット!久しぶりだなぁ!今日も一杯やるか?」
しかし、キースは断った。
キース「遠慮しておくよ、ディグル。」
ディグル「何だ?しけてんなぁ!お前らしくねぇぞぉ!」
キース「お前・・・俺の普段どんなだと思ってんだ・・・」
グローリィがアリアに囁いた。
グローリィ「誰ですか?」
アリア「キースのハンター友達。ちなみにグラースもよ。」
グローリィ「シルバーブレットって?」
アリアがキースの方をチラッと見て言った。
アリア「あだ名よ。」
アリア達を気にとめず、キースが真剣な顔でディグルに聞いた。
キース「ところで、あのギルドチームを知っているか?」
キースがさっきのボウガン集団を指差した。するとディグルも笑うのを止めた。
ディグル「あぁ、あいつらか。」
キース「知っているのか?」
ディグル「そうか、お前確か弟子を鍛えてるって言っていたな。丁度七ヶ月前に中央都市からこっちに来たらし
い。お前が来なくなってからだな。知らないはずだ。」
キース「で、どんなやつらなんだ?」
ディグル「あいつらのチーム名は『暗闇の弾丸』。あいつらの印象は・・・一言で言うと、そうだなぁ・・・
『気にいらねぇ。』本当に妙な奴らだ。クエストが終わったあとに、『モンスターの死骸は埋めてお
いてくれ、哀しくなる。』とか言ってたんだ。情けねぇやつらだぜぇ!」
キース「そうか、ありがとう。」
キースが行こうとしたときに、ディグルが呼び止めた。
ディグル「じゃあなぁ!シルバーブレット!今度は一緒に飲もうぜぇ!」
キース「今度だな。わかった。あと・・・その名で呼ぶのは止めてくれ。」
グラース「じゃあねぇ!ディグル!」
そして、クエストを選び、目的地へと向かっていった・・・
To be continued
おまけ
昔の話・・・
キース「うぉぉおおおお!!」
ディグル「ぬぅぅうううう!!」
観客「す・・・すげぇ!二人ともほぼ互角だ!」
グラース「がんばれぇ!キースぅ!」
キース「は・・ぁ・・・・か・・勝った!」
アリア「何やってるの〜?」
グラース「砂漠のオアシスコーラの一気飲み対決。」
アリア「・・・・・・・・」
おわり
〜あらすじ〜
この世には、必ず、始まりと終わりがある・・・
そう、それはまるで、絵本のように・・・
これは、その絵本の薄っぺらい1ページ・・・・
第二章「試験と異変」
グラース「えぇーー!何でさ!キース!」
それは、馬車に乗っているとき、キースがクエスト内容を説明したところだった。
クエストの内容は、老山龍の『捕獲』。未だに、三つのチームしかこなしたことのない、超超超難級のク
エストだ。それを、キースは選んできたのだ。そのクエストにグラースが反発したのだが、キースは
やめようとしなかった。
キース「俺が出来ると思ったからだ。悪いか?それに、過去に三つのチームが成功したんだ。俺たちも出来るか
もしれないぞ。」
アリア「それは、特別な例よ。クエストを受けたのは歴史に幾度も名を刻んだ勇者達よ。それに、依頼人は王様
だったらしいもの。断りようがないわ。私たちが出来る確率は低すぎるわ。それに、今回の依頼人はギ
ルドマスターらしいじゃない。やめても大丈夫じゃないの?」
アリアの意見にグローリィが賛成した。
グローリィ「そうですよ・・・死ぬかもしれないんですよ?」
キース「一年間、修行を見てきてわかる・・・お前は、女といえど、不思議な力を持っているんだぞ。大丈夫
だ、やれる。」
キースの真剣な眼を見て、三人が言うのをやめた・・・決心したのだ。死ぬかもしれないという覚悟を。
キースがクエストの詳しい内容を話した。
キース「制限時間は12時間。場所は・・・森と丘だ・・・村に近い・・・報酬金は70万。クエスト失敗の条件
は、時間切れ、報酬金ゼロ・・・・・・パーティの全滅。」
四人の顔が曇った。しかし、目的の場所に近づいてきた。
キース「・・・・装備は?」
グラース&アリア&グローリィ「・・・・万端。」
キース「よし・・・行くぞ!」
馬車から降りて、大きな川の見える場所にキャンプがあった。
グラースが小声で言った。
グラース「今回は、本気で行った方がいいかぃ?」
だが、キースとアリアは答えなかった。グラースももうわかっていた。少しでも場を和ませるために言った
のだ。しかし、キースは考えていた。
キース「(クエストを受注したときから気になっていたが・・・なぜ老山龍が森と丘に来るんだ・・・?
ちっ・・・また嫌な予感がする・・・)」
もう四人は喋るのをやめた。そして、歩き出した。
なぜ喋らないかというと、少しでも隠密に行動できるように、キースがハンドシグナルで指示を出す作戦を立て
ていたからだ。
1時間ぐらいたっただろうか。大きな草原でキースが止まった。そして、ゆっくりと右手を挙げた。合図だ。
全員が武器を取り出した。そして、グローリィが静かに曲を弾き始めた。四人の眼が紅くなった。
そして、近くの大木に四人とも隠れた・・・・老山龍が来た。
老山龍「オオオォオォォオォオ!!」
隠れることは無意味だった。いや、かえって仇になった。老山龍の鼻にばれていた。
巨大な老山龍の尻尾がなぎ払ってきた。
隠れていた大木が粉々になった。だが、キース達はいない。老山龍は探したが、四人はどこにもいない。
そのとき、老山龍の腹の下で銃声が聞こえた。
「ガン!ガガガガァン!」
キースが発砲したのだ。しかし、老山龍の堅い鱗に守られて弾は全く届いていなかった。
老山龍が羽ばたいた。そして、キースを踏みつけようとした。が、グローリィがすごいスピードで飛び込んでき
た。キースとグローリィは老山龍の風圧で壁にたたきつけられた。
キース「痛ッ!」
キースの足が悲鳴をあげた。さらに、老山龍が突っ込んできた。
だが、砲丸が飛んできた。アリアだ。そして、三つに分裂した。老山龍はかわさず、そのままキースとグロー
リィの方に突っ込む。しかし、三つに分裂した砲丸が、さらに分裂し、無数のナイフが現れた。ナイフがものす
ごいスピードで老山龍に飛んでいく。ナイフの切れ味はたいしたこと無かったのだが、ただのナイフではなく、
麻痺毒が塗ってある。
「キンッ!カカカキカンッ!」
また老山龍の堅い甲殻に守られた。だが、ほんの小さな傷口に麻痺毒が少しずつ蓄積されていく。しかも、老山
龍の眼にも届いた。しかし、かすめただけだった。それでも麻痺毒が塗ってあるから十分だ。この一斉攻撃に老
山龍はキースとグローリィの少し前でつまずいた。
老山龍の頭が目の前に来て、怖じ気づいたグローリィを連れてアリアのところに走っていった。
少しよろめいた老山龍が麻痺毒で少し鈍い動きで立とうとしたが、いつの間にかグラースが老山龍の頭の上でハ
ンマーを思いっきり振り下ろした。
老山龍「ガアアアアァァアア!!」
さすがにこれは効いたようだ。老山龍がよろめく。グラースがもう一度ハンマーを振り下ろそうとしたが、老山
龍が立ち上がった。そして雄叫びをあげた。
老山龍「オォォオォオオォオォオォオオ!!!!!」
近くでとてつもない雄叫びを聞いたグラースは失神しまった。老山龍の頭にしがみついたまま失神したグラース
を老山龍が振り落とそうともがいた。しかし、グラースが落ちるのよりも速く、グローリィが老山龍の背中に
乗った。そして、小さなハープを取り出し、短い曲を弾いた。すると、グローリィの左手が稲妻を帯びた。そし
て、グラースのところに飛び、グラースを背負った。そして、老山龍の後頭部を左手で殴った。稲妻が走り、老
山龍の頭部が破壊された。老山龍は怒り狂った。何もいない壁に突進し始めた。その勢いでグローリィとグラー
スは老山龍の背中から落ちてしまった。グラースは目が覚めたが、とても戦える状態ではない。老山龍が壁に
大きな穴を開けた。しかも、グローリィとグラースの方を向き、突進してきた。グローリィとグラースは逃げよ
うとしたが、二人とも足をくじいてしまった。少しでも逃げようと二人は這ったが、間に合わなかった。だが、
足を踏まれただけで済んだ。しかし、骨が折れているかもしれない。しかも、老山龍は立ち上がり、もう一度
突っ込んでこようとした・・・
だが、グローリィとグラースの方を向く前に、アリアが『龍殺弾』を撃った。「龍殺しの枝」をすり潰した粉が
入っている。『龍殺弾』は丁度深手を負った頭部に当たった。老山龍は呻いて倒れたが、まだ生きている。
キース「・・・終わったな。」
キースが老山龍の首に乗っていた。そして、老山龍の首に麻酔弾を撃った・・・・・
三日後
朝。いつもと同じように小鳥が鳴く。だが、小鳥のさえずりをさえぎって大きな声がキースの家に響いた。
???「おっはよぉ〜!キース元気ぃ〜?」
寝ぼけ眼でキースがドアを開けた。
キース「よく起きてられるなぁーグラース・・・ふぁ・・・今何時だと思ってるんだ。」
グラース「朝の四時。三日間寝っぱなしだったから眠れなくてさぁ〜」
キース「俺を巻き込むな。って、お前足は大丈夫なのか?」
キースはグラースの足を見たが、ピンピンしていた。
グラース「最近はすごいねぇ〜簡単に傷が塞がっちゃうんだぁ〜なんて言ったっけなぁ?え〜っと、生命
の・・・何だっけ?キース?」
キース「俺に聞くなよ。ということは、グローリィも?」
グラース「うん、無傷!」
キース「そうか。(俺はお前らが病院入ってる間心配で眠れなかったんだぞ!どうしてくれんだ!)」
キースは笑っていたが、心の中では怒り気味だった。
キース「それはそうと、捕獲した老山龍はどうするんだ?」
グラース「ん〜知らない!まぁ、大金も素材ももらったし、いいんじゃない?」
キース「(まぁ、ギルドマスターが何考えてるとか老山龍が森と丘に来た理由なんて、大したこと無いだ
ろ。)」
このときはまだ、異変を追求した方が良かったなんて、四人は全く思っていなかった・・・・。
To be continued
おまけ
これも、昔の話。
ディグル「行くぞ!キース!」
キース「ああ、任せておけ。」
グラース「来るよぉ!」
ディグル&キース&グラース「おおおぉぉっ!!」
アリア「ど、どうしたの?」
グラース「食材屋のおばちゃんのコップ割っちゃった。」
アリア「・・・・言っちゃおっと。」
グラース「やめてやめてぇー!マジで死ぬからぁー!」
おわり
〜あらすじ〜
この世には、必ず、始まりと終わりがある………
そう、それはまるで、絵本のように………
これは、その絵本の薄っぺらい1ページ………
よぅ、この物語の主人公らしき存在のキースだ。これからは視点を変えて、この俺、キースから見たストーリー
展開になるそうだ…………俺そうゆうの苦手なんだがな…………
第三章「酒と余興」
正午。これから、ちょっとした余興を始めようと思う………それは何かって?………ふふ…………
グラース&グローリィ&アリア「お……………鬼ごっこぉ!?」
キース「そうだ………酒場のオヤジの依頼だそうだ。何でも、制限人数は十二人で、オヤジに捕まった奴は5千
ウィル没収。制限時間24時間以内に全員捕まったらクエスト失敗だそうだ。………で、報酬金が2万
ウィルらしい………」
ちなみに、ウィルというのはこの世界の通貨だ。
そこでグローリィが質問した。
グローリィ「あのーちょっといいですか?」
キース「………何だ?」
グローリィ「………何でやるんですか?」
………そら来た。直球の質問。
キース「(………しょうがないだろ。賭けに負けちまったんだから………)」
それは、先日のこと。
オヤジ「よぅ、キース!こんなクエストがあるんだが、どうだ!?」
そう言って『鬼ごっこ』のクエスト募集ポスターを俺に見せた。
キース「おい、冗談でもそういうのはやめとけ………ギルドマスターにどつかれるぞ。」
俺は断ろうとしたのだが、オヤジは引き下がらない。しつこい。
さらにオヤジはこんな話を持ってきた。
オヤジ「じゃあ、賭けはどうだ!?コインの裏表を当てるんだ。お前が勝ったら特別に超貴重な鉱石、『烈火金
剛石』をやろう。俺が勝ったらクエストに参加してもらう!どうだ!?」
『烈火金剛石』!?オヤジ、持ってたのか?さて、どうする………
くっ、仕方がない。乗ってやるか………
グラース「で、まんまと引っかかったわけだね。」
グラースが睨んだ………図星だ。オヤジは当然仕組んでいた。『烈火金剛石』なんて持ってるわけがない。
キース「まぁ、そういうわけだ。あと八人探さなくちゃいけないんだな。探しておくから明日の朝九時に村の門
で待っててくれ。」
ハァ………やらなきゃ良かった。だが、息抜きぐらいにはいいかな。
グラースとアリアを説得させて帰えらせたが、グローリィは残って人数埋めに手伝ってくれた。
クエスト受付所・酒場
とりあえず片っ端から当たってみたが、なかなか乗ってくれる奴がいない………(当然だが)
しかし、暇そうなハンターを見つけた。しかも二人だ。俺は早速声をかけた。
キース「なぁ、ちょっといいか?」
???「あん?何だぁ?」
二人とも金髪だった。テーブルの手前のハンターが返事した。
キース「クエストに参加してもらいたいんだが、いいか?」
クエスト内容を説明すると、手前のハンターが笑った。
???「アッハッハッハ………ゲッゲフゥ!いいじゃねーか!やってやらぁ!な!ショット!」
ショットという男に手前のハンターが言った。
ショット「いいよ………兄さん。あと、むせるとダサイよ。」
どうやら兄弟のようだ。
ブロード「ったく………一言多いぞ。悪ぃな!自己紹介が遅れた!俺はブロード・スピナー。ショットの兄貴
だ。」
弟の方が態度がでかいのが気になるが、まぁ、引き受けてくれたんだ。よしとするか。
キース「俺はキース。キース・クラヴィルだ。よろしくな。で、こっちが………」
グローリィ「弟子のグローリィ・ラズタです。よろしくお願いします。」
キース「あと二人いるんだが明日紹介するよ。」
ブロード兄弟は一緒に制限人数分のハンターを捜してくれるという。そして、二人連れてきた。
ブロード「俺たちの仲間を紹介しよう!赤髪の男が我らの特攻隊長!ラティス・ラム!」
ラティスが頭を下げた。
ラティス「………よろしく。」
ショット「兄さん………恥ずい。」
ショットがきつく言った。
ブロード「ん………そうか。じゃあ次!銀髪の女が、我らの最高のアーチャー!シャル・ウィル!」
シャルが笑った。
シャル「よろしく。」
ショット「(だから恥ずいからやめてって。)まぁ、そういうことなんで、よろしくね。」
初対面なのに結構親しみやすい奴らだな………その方がいいけど。
さて、これでやっと八人。あと四人は………
キース「まぁ、そういうわけで頼むよ、ディグル。」
もちろんディグルは断るわけがない。
ディグル「ガッハハッハハハハ…………ゲッゲフゥ!オヤジも面白ぇこと考えんなぁ!オイ!やったろーじゃ
ねぇの!」
………ん?デジャヴ?まぁいいとするか、あと三人はもう適当でいいや。ん?なぜ参加者を待たないのかって?
それだとお前ら暇じゃねぇか。結構作者も大変なんだよ。わかってやってくれ。
残りの三人:村長・食材屋のおばちゃん・鍛冶屋のおっちゃん
…………………いいのか?これで?適当とは言ったが、いくら何でもこのメンツはちょっと…………やばいだろ
特に食材屋のおばちゃんには………頭が上がりません。ちなみに、決めたのはグローリィ………俺なんか
悪い事した?
朝九時:正門
あーなんか自己紹介とかのシーンは面倒くさいんで飛ばさせてもらう。ちなみにアリアとグラースとディグルの
本名は、アリア・マーク、グラース・ファルナ、ディグル・ガルガラムだ。スペルは作者に聞いてくれ。なぜ今
まで本名出てこなかったかというと、作者の都g(略)まあ、それはともかく、これで全員揃った………
さぁ、クエスト開始!(だが『鬼ごっこ』だからあまり雰囲気は出ない………)
To be continued
おまけ
ついさっきの事だ。
ブロード「まぁ、そういうわけだからよろしくな!」
グラース「んーそれより、シャルってなんかキースとキャラ被るよね、銀髪だし。」
グラース君、普通に考えてみろ。武器が違う、シャルは女だ、髪型も違う、キャラ被ってたまるか………
ショット「でも、それ言ったらディグルさんとグラースさんも茶髪だよ。」
グラース「俺はぁ!髭は生えてないよぉ!」
ディグル「んだとぉ!?言ったな!」
グラース「やるかぁ!?いつもの!」
オイオイ、初っ端から喧嘩かよ………
グラース&ディグル「砕いて・壊して・ジャン・ケン・ポン!」
一同「(………………………センス無ぇ……………)」
おわり
〜あらすじ〜
この世には、必ず、始まりと終わりがある………
そう、それはまるで、絵本のように………
これは、その絵本の薄っぺらい1ページ………
アレ?これでいいんだっけ?まぁいいゃ、ぃよー!俺はグラースだぁ!
前回はキース視点だったわけだけど、今回は俺が視点で………ってあ!キース!いいじゃんよー!
たまには俺がやってもさぁ!あっちょっ待っ…………
あー邪魔が入ったな、キースだ。あらすじの続きをやらせてもらう。
酒場のオヤジに『無理矢理』クエストに参加させられてしまった!そこ!何笑ってんだ!
そして、クエスト参加者が、
キース・グラース・アリア・グローリィ・ディグル・ブロード・ショット・ラティス・シャルと…………
村長、食材屋のおばちゃん、鍛冶屋のおっちゃん…………う………頭痛が……
第四章「鬼ごっこ!?〜前編〜」
十二人は四人ずつ一つの馬車に乗り込んだ。ちなみにチームは、
Aチーム:キース・グラース・アリア・グローリィ
Bチーム:ブロード・ショット・ラティス・シャル
Cチーム:ディグル・村長・おばちゃん・おっちゃん
ちゃんと覚えておいた方が後々分かり易いぞ!
Aチーム
グラース「鬼ごっこなんて無理だよぉ。」
キース「お前はいつもハンマー振り回してるから体力が自信があるんじゃないのか?」
グラース「そりゃぁ、体力には自信があるけどぉ、足が、お……遅………遅…………」
お、自分が遅いのを認めるのか?
グラース「……………………………………………………遅いし……………………………………」
点が長い!もうちょい勇気を持て!お前ならやれる!…………というか………
一同「狭っっっ!!」
そう、馬車にぎゅうぎゅう詰めだったのだ。つーかテンション高いなぁ、俺ら。
あぁ、それと、【依頼人】によるとだな、
前払いの料金が少なくて馬車が二台分しか予約を取れなかったそうだ………
そして、二台を無理矢理四台にして、現在に至る………狭い
Bチーム
他のチームは音声のみお楽しみください。
ブロード「それにしても窮屈だなーオイ。」
ショット「もう少し詰めてよ、兄さん。」
ブロード「これ以上詰めろってか!?落ちるぞ!落馬するぞ!歴史上初の馬車から落馬した男になるぞ!」
ラティス「(………耳が痛い………)」
シャル「まぁまぁ、あたしが詰めてあげるからさぁ!」
ブロード「ほら!シャルに感謝しろ!ショット!」
ショット「(…………………兄さん、うざい)」
ブロード「あ!今何か思っただろ!言え!今すぐ言え!」
シャル「ハァ………毎回これだよ………」
Cチーム
村長「それにしても、ディグルも立派になりおったのぅ。ついこの間までワシよりちっちゃかった小僧が、こんなにでかくなりおって。」
ディグル「ガッハッハッハッハ!過去ばっかり見てたらハゲるぜぇ!村長ぉ!ハゲないように今度一杯飲もうや!」
おばちゃん「アッハッハ!気楽でいいねぇ!男って奴ぁ!あたしなんて毎日働きっ放しだよぉ!」
おっちゃん「そう言うねぇ!せっかく新入りのグローリィが招いてくれたんだぁ!精一杯羽根を伸ばそうぜぇ!」
そんなこんなで森と丘に到着!………あ?適当すぎる?…………気にしたらハゲるぞ!(笑)
森と丘:大草原
キース「オヤジ、何でキャンプに行かないんだ?」
俺たちはキャンプから二キロほど離れた大草原にいるのだ。
オヤジ「俺がモドリ玉を使ってキャンプに戻る!その間にお前らは逃げる!それだけだ!」
あ、なるほどな。それでオヤジは二キロ走らなくちゃいけないのか……………めんどくさそうだ。
オヤジ「それでは!よーい!」
全員が強走薬Gを飲んだ。
一同「ドン!」
オヤジが緑色の煙に包まれ、消えていった。クエストが始まった!(ホント雰囲気出ないな)
ここからはチーム別行動になる。早速俺たちは走り出した!
その頃、オヤジは………
オヤジ「よし、時間か………予定通り………適当に探すか!」
………と、まぁこんな感じだ…………オヤジ……予定になっていないぞ………
Aチーム
グラース「あー何かイマイチやる気出ないぃー」
アリア「私も………」
グラースとアリアがだるそうに言った。俺だってそうさ………だるい事この上ない。
グローリィ「あっ!ブルファンゴの大群です!」
ズラーッと奴さんが並んでる………
キース「あ〜いいよいいよ、適当にやっとくから。」
そう言ってブルファンゴを見向きもせずに通常弾で殺す俺って……………
Bチーム
ブロード「ショット………どういう事か説明して貰おうか?」
ショット「道間違えちった☆」
ブロード「んなこと分かってらぁ!お前の方向音痴は分かってる!だが………これは…………」
ショット「カラフルだね。」
シャル「あ、そう言われてみると、赤、緑、青、ピンク、銀、金………確かにカラフル〜」
ラティス「団体さんか………」
ブロード「違う!そうだけど違う!つーか………………………リオレウスとリオレイアの大群はないだろ!反則だ!」
リオレウス&リオレイア「グァアアアアアァアァアア!!!」
ブロード「ギャーーーーー!!」
あはははーご愁傷様〜〜俺の仲間に方向音痴いなくて良かった………
Cチーム
ディグル「なぁ、村長………」
村長「何じゃ?」
ディグル「………暇だな………」
村長「ホゥ!お前も成長したのぅ!ゲリョスの大群に対して暇とは!」
おっちゃん「じゃぁ村長は暇じゃないのかぃ?」
村長「カッカッカッカ!こんな奴ら、鼠同然じゃ!」
おばちゃん「じゃぁあたしは野良犬と戦ってるようなもんかぃ?」
ゲリョスA「ギャアァ……ァ……ア………」
村長「十八羽目………しかし『少し』老けて来たかのぅ。もう息切れしておるよ。」
いや、少しじゃないし、そんだけ倒して息切れしなかったら化け物です………村長………
ゲリョスB&C「ギェエエ………ェエエエ……………」
ディグル「よし!村長に勝った!二十羽目!まぁこんだけ倒せばいいだろぅ、ずらかろぅぜぃ!」
村長「勝ち逃げは許さんぞ!」
おっちゃん「つっても村長よぅ、ここにじっとしてると酒場のオヤジに見つかるぞぉ!」
おばちゃん「それじゃぁ仕方ないね、まだあたしは四十羽しか倒してないってのに!」
村長&ディグル「(…………………うそーん……………)」
はいはいお疲れさーん、それじゃぁもっかいAチームに視点を戻そうか…………………あーおばちゃん怖かった。
Aチーム
グラース「それにしても、とっつぁん遅いねぇ。」
キース「そうだなぁ、オヤジ意外と方行音痴だったりして。」
ちなみにグラースは酒場のオヤジのことをとっつぁんと読んでいる…………やっぱセンスねぇ………
アリア「しっ!誰か来る!」
キース「ゲッ!ひょっとしてオヤジ!?」
アリア「あぁ、良かった、別のチームみたい。」
何だよ、びっくりさせんじゃねぇよ………CチームじゃありませんようにCチームじゃありませんように………!
???「ギャァアアアア!!!」
グローリィ「この声は………」
すると草の茂みからブロード達が飛び出してきた。Cチームじゃなくて良かった………
キース「そんなに大声出して驚かすなよ、ブロード。」
ん?まさかとは思うが………
リオレウス「ガァアアアアアアア!!」
あーあ、やっぱりな………しかもよりによって銀リオ………まぁた面倒臭い野郎が来たよ…………
To be continued
☆おまけ☆
キース「強走薬Gってやっぱ凄いな。全然疲れねぇ。」
グラース「強走薬Gの作り方知ってる?何か方法が二つあるっていう噂が流れてるんだけど………」
アリア「まず一つはこんがり肉と、狂走エキスだよねぇ?もう一つは何だろう?」
グローリィ「あ!それ知ってます!」
アリア「えっホント!?」
グローリィ「それ、酒場にある本に書いてあったんですけど、モンスターのフンと爆薬って書いてありました!」
グラース「え…………」
キース「………………確か支給品だったよな……………強走薬G……………」
★おわり★
〜あらすじ〜
この世には、必ず、始まりと終わりがある………
そう、それはまるで、絵本のように………
これは、その絵本の薄っぺらい1ページ………
主人公?のキースだ。あ〜前回説明したと思うが、オヤジの無理矢理(?)参加させられた鬼ごっこに付き合わされることに………
そして、Aチームこと俺らキースチームは、ブロードチームと合流。
しかし、ブロード達は大層なお客様を連れてきた。『銀リオレウス』…………
まぁ、大体そんな感じだが、確実に変わったことは、少なからずブロードに殺意が沸いてきた。
ってか、誰だよ………リオレウスとリオレイア連れてきた奴…………オヤジじゃないだろうな………
まぁ、食材屋のおばちゃんだったら三分で乗り切れる状況になっていた………
第五章「鬼ごっこ!?〜後編〜」
ブロード&グラース「ギャーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
ちょっと………マジでふざけんなよ………あーもうだるい。
銀リオレウス(以下銀)「グァアアアアアアアアアアアアアア!!」
ラティス「早く終わらせよう。」
ショット「そうだね、ここだったら広いから戦いやすい!」
そろそろ戦闘開始か。ちなみに全員が使っている武器は、
キース 双銃『ドラグーン』
グラース ハンマー『黒龍滅殺鎚』
アリア ヘビィボウガン『ラグナロク』
グローリィ 『ハープ』
ブロード 太刀『漆黒』
ショット ライトボウガン『邪眼 鉄(くろがね)』
ラティス 片手剣『天上天下無双剣』
シャル 弓『アルカナム・スラスト』
………だ。ちなみに恥ずかしながら作者のオリジナルだ。まぁ、知っていても損はないと思うぞ。
あーさて、正直、四人でやる戦いを八人でやると楽勝な気もするが、まぁいいか。
あと、バトルシーンはナレーターがやることになっている。
視点:ナレーター
銀「グォオオオオオオオオオォオァアアア!!!」
リオレウスが咆吼した。しかし、さっきまで怖がっていたブロードが顔つきを変えた。
ブロード「おい、あんまりうるせぇと………潰すぞ。」
ショット「あ、人格変わった。てことは、本気で行っていいんだね?」
ショットが何かを悟ったように言った。
キース「あ?人格?」
シャル「ブロードは極度に興奮すると、人格が変わるの、けど、戦闘の力は変わらないから大丈夫よ。ちょっと考え方が変わるだけ。えーとね、初めて聞くと思うけど、『二重人格』ってやつね。」
キース「なんだ?そりゃ?」
驚くのに無理はない。『ウィル』には、そのような特異な体質の人間がいないからだ。
ラティス「どっちのブロードも………強い。」
ブロード「おしゃべりはそれくらいにして、そろそろやるぞ。」
これにはアリアも驚いた。しかし、休憩の暇など無い。銀が突進してきたからだ。
しかし、すでにグローリィのハープの『武神前奏曲』が効いている。全員が散った。
そして、ラティスが銀の横に突っ込んだ。【特攻隊長】と呼ばれるだけはある。
そして、剣を銀の足を斬りつけた。
「ゴギバキッ!!」
鈍い音を発し、銀の右足の骨が折れた。もう一本を折ろうとしたが、銀に吹き飛ばされた。
ラティス「チッ!」
ラティスは一旦離れ、グラースとシャルが攻撃した。シャルが矢を放ち、銀の注意を矢に向けた。その隙に、グラースは反対方向に回った。
そして、銀の翼をハンマーで殴った。
「ゴッ!」
鈍い音が鳴り、翼の骨が折れ、銀は横に倒れた。そして、ショットとアリアが拡散弾を撃ち込んだ。グラース達は察知して、すぐにその場を離れた。
銀は、合計六回の爆発に巻き込まれたが、完全に激怒している。
銀「グオオオオォォォオォォオオォ!!!!」
そして、火炎弾を一気に三発飛ばしてきた。しかし、キースとブロードがショットとアリアの前に立っていた。
キースは『光殺弾』を、ブロードは『黒い気刃斬り』を放った。
白と黒が混じり、無色になり、消えた………
銀「グ………オ………ォ……ォォオ………」
銀が目を閉じた。そして、二度とその紅い眼を開くことはないだろう。
視点:キース
キース「よーし終わった。」
ブロード「ん?………え………?ありり?」
ショット「あ、戻った。」
ん?どうした?
アリア「何が?」
するとシャルが囁いた。
シャル「人格。」
へぇ〜ほんとに二重人格だったんだな〜俺ぁてっきりおかしくなったんだと………
グラース「ブロードってクールだったんだね〜」
あぁ、グラース。君って奴ぁ何て人の話を聞かない野郎なんだ………
ブロード「んぇ?ショット?何がどうなって………?」
あーやっぱりおかしくなってる。
ショット「やっぱり記憶が飛んでる。説明するの面倒くさいからちゃっちゃと行こうよ。キースさん。」
とまぁ、こんな感じで逃げましたとさ。ところが!
???「ガァアアァアアアァアアァ!!!」
まだ俺らは体勢を立て直してもいないのに目の前には金リオレイアが!大ピンチと思われたその時………
金リオレイア「ガ……ガハッ!………ガ………ァアアァ………」
「ドサッ」
一瞬にしてリオレイアの息の根が止まった。すると、リオレイアの背中になんと、オヤジが立っていた。
オヤジ「カッカッカ!見つけたぜぃ!」
キース「い!?やば!逃げるぞ!」
が、オヤジが進行方向に回り込んだ。
オヤジ「小童が!逃げられると思ったか!」
オヤジが俺を『ネット』で捕らえようとしたその時、安らかな音楽が流れた。
グローリィ「おじさん!お休みなさい!」
するとどうだ、オヤジとグラースとアリアの目がだんだん閉じて、眠ったではないか!…………あ?
キース「でかした!グローリィ!これで逃げ……ら………れ………」
グローリィ「あ!キースさん!?グラースさん!?アリアさん!?」
あれ?…………目の前がだんだん暗くなって……………
ウィル:寝室
………ん?………ここは…………どこ………だ?
???「あ!おはようございます!キースさん!」
キース「……………グローリィ…………!!」
グローリィ「すみません。『安らかに眠れ』を弾いたんですが、まさかキースさん達にも効くとは思わなくて………」
キース「あのあと何があったんだ?」
グローリィ「はい、実は……………」
三時間前:森林
視点:グローリィ
グローリィ「キースさん!?グラースさん!?アリアさん!?」
ブロード「おい、どう………し…………た………」
ショット「こんなところで寝ちゃって、ダサいよ…………兄………さ………」
ラティス「………………………」
シャル「どうしたの!?みんな………何…………で…………?」
ブロードさん達まで!どうしよう………!このままだとモンスターが!
「ガサガサッ!」
グローリィ「だ………誰ですか!?」
すると茂みの中からディグルさん達Cチームが!
村長「なんじゃ!騒がしいと思ったら!なぜこんなところで眠りこけておるのじゃ!お前………ら………は………」
村長さん?
おばちゃん「アッハッハッハッハ!村長!あんたが眠って………どう………す…………る………」
あぁぁぁおばちゃんまで…………
おっちゃん「おいおい、みんなでお休みタイムか…………ぃ……俺まで………眠………………く………」
もー何がなんだかー!
ディグル「おい!村長!おばちゃん!おっちゃん!一体何がどうな…………て…………る………」
グローリィ「何でみんな眠っちゃうのー!?もうだめ!アイルーさん!アイルーさん!」
アイルー「何用かニャ?」
グローリィ「クエストリタイアします!」
現在:大広間
視点:キース
グラース「そんなことがあったんだ〜まぁぐっすり眠れたからいいや〜ふぁーーー!」
お前、まだ寝る気か。
To be continued
☆おまけ☆
キース「そういえば、オヤジ。クエストはどうするんだ?」
オヤジ「まぁいいってことよ!それにしてもワシを眠らせるとは、なかなかやるねぇ、嬢ちゃん!」
グローリィ「いえいえ。それより、食材屋のおばさんのことなんですけど。寝言で『待て!○○○!(本人の希望により名前は伏せています)よくも私の大事な大事な包丁を傷つけてくれたな!覚悟しろ!』って言ってたんですけど。何のことですか?」
おばちゃん「ん?なんのことだい?」
キース「…………ヤ…………ヤバイ………」
おばちゃん「あ!そういえば、一昨日○○○にお使い頼んだあと大切な包丁を折られてしまったんだったねぇ…………忘れていたねぇ………キース!!!!」
キース「ギャーーーー!!!グローリィの馬鹿ーーーーー!!!!!」
★おわり★