フェン伝記
サクマ様作







"ハンター"・・・・

それは、強力な"ワイバーン"と呼ばれるモンスターとの命の駆け引きをする者

そして、この街にもたくさんの命知らずたちが集まっている・・・・

この物語は父と母がモンスターに殺された過去を持つ、一人の娘の話・・・・・・





「うわぁぁぁ〜!!すごいなぁ!!ここが街か〜」
私の名前はフェン、故郷のココット村での一人の狩りに飽きて街にやってきちゃいました。
ちなみに、私はガンナーでお父さんの形見のショットボウガン紅を現在愛用中です。
でも・・・・街の大きさにあたふたしています。何百人という人が道を行きかい、アプトノスが馬のように台車を引いている。建物も
村とは比べ物にならないくらい大きい。
「とりあえず・・・クエストでも確認しよっかな」
私はとりあえず酒場に向かうことにし、地図を片手にさまよい始めたのだった。

ギィギィいうやつ(なんていうのかな?)を押すとすごい熱気とにおいがおそってきた。(うわっ!お酒くさいなぁ)、そこには、すごい数の
ハンターがいた。団体で飲んでいる者やちびちびと一人で飲んでいる者、完全に酔って歌(のようなもの?)を大声で歌っているものまで
いる。ボーっと立っていたら、
「お嬢ちゃん、さっさとどきな!!」
叫ばれてあわててよこに飛びのく私。(こんな所でやっていけるかな?)と悩んだけどくよくよしてても仕方が無い!!、小さな体を出来る
だけ大きく見せようとして胸を張り威嚇するように掲示板に歩いていき、依頼クエスト見て私は圧倒されてしまった。「フルフルの討伐」「リ
オレウス捕獲!!」「岩竜グラビモス討伐」などなど・・・とてもじゃないが私には無理なものだった。希望がだんだん小さくなっていく中で
突然背後から
「ここにいたのね!!探したわよ〜、リオ!!」
といきなり抱きつかれてしまった。
「三日前に家出してからあっちこっち探したんだからね!!まったくもう。あんたはいっつも私に面倒かけて。少しは成長したらどうなの
!?ちょっと聞いてるの?リオってば!!」
この機関銃のような言葉という名の弾丸を浴びせられて、私はびっくりしてしまった。しかし私は、また怒涛の銃撃が始まってしまうに前に
「あの〜、私はあなたの妹のリオではなくてフェンというものです!!」
言い返した。
「えっ、リオじゃないの?・・・ごめんなさいそっくりだったからつい間違えちゃって・・・」
その女性がいった。フェンはその女性をよく見てびっくりした。
綺麗な顔立ちで、背も高く、スタイルも抜群、しかもハンターだったフェンは心の中で(こんな女性になりたいなぁ)と思った。
「あの〜・・・」
とおずおずフェンが言うと
「なぁに?」
その女性は愛想よく返してくれた。
「ハンターなんですか?」
フェンはそう聞いた。
「えぇ、そうよ、どうかしたの?」
そういうとフェンは目をキラキラさせていった。
「お願いします!私とクエストに行ってください!!」
彼女は少々驚きながらも、にっこり笑ってうなずいてくれた。(やった〜!!)フェンは心の中で叫んでいた。恍惚状態でボーっとしていた
ら女性が
「私はマイ。双剣使いよ。よろしくね!!」
と自己紹介をしてくれたので、あわててフェンは
「わ、わたしは・・・」
と言おうとしたら、
「知ってるわよ、フェンでしょ?」
といった。(なんで?なんで知ってるの?)と考えてわたしはある考えに辿り着いた。
「あっ、もういってた・・・」マイとフェンは二人で大笑いしてしまった。
「あはははは、フェンおもしろいわね。これから楽しみね!!」
「わたしもです!!一生懸命がんばるのでよろしくお願いします!!」
と勢いよく頭を下げたのだが・・・ゴンッ!!という音をひびかせながら頭を抱えているフェン。
「もしかしてフェンって天然?」
と爆笑しながらいっているマイ。あははは、と痛みに苦しみながらも笑っているフェンなのであった。
「あっ、リオさんを探さなくてもいいんですか?」
問いかけるフェン。マイは開き直ったように
「いいのいいの、リオはそんなにやわじゃないしね。それにちょっと心配のし過ぎかもしれないし・・・」
とちょっと悲しそうな表情を見せるマイ。
「まっ、だいじょぶだいじょぶパーティーは組めるから心配しないで!」
その言葉をきいて安心したフェン。
「それじゃ、どうする?」
「そうですね〜」
などとわきあいあい
な雰囲気で会議をはじめるマイとフェンであった。

そして次の日。
わたしはあのあとマイさんと明日(つまり今日のこと)、まずお互いのことを知るためにイヤンクック討伐のクエストをする約束をして別れ
た。そして、今日はいい狩り日和だ。マイさんにわたしの実力を存分にみてもらうぞ!!と思いを胸に待ち合わせした酒場に向かった。
「やっほ〜、フェン!!」
とマイさんの声がする。どこだろうと背伸びして探すフェン。すると、
「だ〜れだ?」
と後ろから目を隠されてしまった。
「マイ・・・さん?」
とわざと分からないという声をだすフェン。
「だいせいか〜い!!よくぞ見破ったわね、フェン。でも、そのマイさんっていうのをやめろって昨日いったでしょ?」
と朝なのにハイテンションで話しているマイ。
「は〜い、えっと・・・マイ!!」
とそんなマイが好きなフェンはおどけていった。
「そうそう、そっちのほうが楽でしょ?」
「うん!!」
とあいさつをすませ、
「よし、行くわよフェン。いざクック討伐!!」
「おぉ〜!!」
とまるで、いつもパーティーを組んでいるかのようにみえるフェンとマイ。でも、ただのクック討伐があんな大変なクエストになるとは二
人はおもってもみなっかたであろう・・・・

「ねぇ、フェン」
と森と丘に向かう馬車の中でマイがいった。
「いちようだけど、作戦を考えといたほうがいいと思うの」
と明るい雰囲気とは違う口調で話し始めるマイ。そんなマイに驚きつつ、
「そうですね、じゃぁ・・・」
と昨日とは打って変わってまじめな会議を始めたのだった。

馬車で揺られること2時間。やっとキャンプについてこんがり肉で食事をすませ、二人は出発した。

「いつ見てもいいわね〜」とマイは周りの景色を見ながらしみじみいった。
「そうですか?わたし、景色とかどうでもいいけどなぁ」
とフェン。
「そうなの?普通女の子はこういうのが好きなものなのよ、フェン?」
「そうかな〜、どうでもいいけどなぁ?」
と会話をしている二人。
二人はまずイャンクック水のみ場があるエリアに向かうことにしていた。この時間ならそこにいる可能性が高いからである。
「そろそろね。フェン、準備はいい?」
「OKだよ、マイ!」
と意気揚々にイャンクック討伐への扉をあけたフェンとマイなのであった。

しゃがみ移動をしてイャンクックに気付かれないように静かに探していると、
「いた!!」
とフェンがマイに警告した。そこには"巨大怪鳥 イャンクック"がいた。リオレウスやモノブロスのような強力などがいる飛竜には分類さ
れないが、一瞬の油断が命取りになるぐらいの危険性は十分ある。そこで二人は来るときの馬車の中で考えた作戦を実行することにした。
「マイ!作戦@行くよ!!」
「オッケー、フェン!」
と言い返すと同時に隠れていた草むらから勢いよく飛び出していくマイ。そこではじめて自分を狙ってやってきたハンターがいたことに気
づいたイャンクックが咆哮した。不意をつかれてしまったマイはその咆哮に驚きその場で立ちすくんでしまった。しかし、これも作戦の内
なのである。そこへフェンの投げた閃光玉がイャンクックの視界で炸裂した。ガンナーであるフェンは距離をとってモンスターと戦うので
そこまではイャンクックの咆哮がそこまで届かなかったのである。フェンはその隙をついて閃光玉を投げたのだ。
「マイ!!いつまでひるんでるの!?攻撃しなくちゃ!」
とイャンクックにペイント玉を投げつけながら叫んでいるフェン。
「わかってるわよ。ちょっと近くで聞いちゃってびっくりしちゃったのよ〜」
と文句(?)をいいながらイャンクックに向かって走っているマイ。
「いっくわよ〜。覚悟しなさい!!」
と一人で叫びながらイャンクックの顔をすごい勢いで切りつけている。フェンはその姿を見て、まるで舞っているよう・・・と思った。そ
れもそのはず、その姿は、ハンターのような猛々しい姿ではなく、踊り子のような美しさがあった。そこでイャンクックに弾が打ち込まれ
ていないのに気付いたマイが
「ちょっと〜、フェン?何やってんのよ〜???」
とマイからのブーイングで気付いたフェンはあわてて再びイャンクックに弾を打ち込もうとした瞬間に、
「グェェェェェッッッッッ!!!」
とイャンクックの怒りの声が聞こえてきた。閃光玉の光から目が元にもどり怒りに身を任せたように暴れ始めるイャンクック。しかし、マ
イは楽しそうに
「怒った怒った〜♪」
余裕の表情で怒りにくるったイャンクックの尻尾攻撃をかわしている。そこへフェンの放った麻痺弾がイャンクックの翼にあたった。
「クェェェ!!!」
苦痛の声を上げながら麻痺状態になったイャンクック。
「やった〜!!麻痺した!!一発できいた〜。ラッキー♪いまだよマイ!どんどんやっちゃってぇ。」
と叫んでいるフェン。(けっこーやるじゃん、フェン)と感心しているマイ。しかしそこへ
「ニャァァァァ!!」
と猫のような声を上げながら走ってくるアイルーがいた。アイルーはさっきのイャンクックの尻尾攻撃で仲間のアイルーがやられたの怒り
をマイたちにぶつけてきたのだ。(まぁ。よけながらなら大丈夫でしょ。)とマイが安心してイャンクックを切りつけていると・・・
「マイ!!あぶな〜い!!」
とフェンの叫びが聞こえた。(なにかしら?)と振り返ったマイの目にはアイルーが大タル爆弾を担いでマイのほうにやってくるのが映った。
しかも、あと1mほどしか距離がない。(くっ!!これはやばい。)と緊急回避をしようとするマイだが、そこで麻痺から治ったイャンクッ
クの容赦のない突進がマイに繰り出された。
「マイ!!よけてぇぇぇ。」
というフェンの悲痛な叫びも届かず炸裂したアイルーの大タル爆弾の煙でマイがどうなったのか分からないフェンは、駆け寄ろうとすると
「グァァァァァ・・・」
と大タル爆弾で重傷の傷をおったイャンクックが足を引きずりながら巣へと帰ろうとしている。(どうしよう。ここで逃がしたら傷が治って
しまう)しかし、フェンは、ハンターの使命よりも仲間の命を選んだ。(お願い!!無事でいて、マイ!)と煙が消えかかっているマイがいる
だろうその場所へ走っていくフェン。そこには、ボロボロになったマイがいた。
「ごめん・・・ちょっとドジっちゃった・・・」
といつもとはちがう弱気な表情を見せているマイ。
「バカ!!そんなこといってないで早く立ってよ!!」
「ちょっと無理みたい・・・」
と絵にかいたような会話をしている二人。フェンは涙を流しながら
「今、アイルー呼ぶね・・・」
とマイに語りかけながらギルド公認の"雇われアイルー"を呼ぶための笛を吹いた。
「ピィィィィィ・・・・」
ととても低音な音でアイルーを呼んだ。この音は飛竜やドスランポスなどのモンスターには聞こえず雇われアイルーにだけ理解のできる特
殊な音をだすようになっている。この雇われアイルーはハンターが死んだときには使えないが、一人で瀕死状態のときや、ときには歩いて
帰るのがめんどくさいハンターが利用できるようになっているギルドが考えた仕組みなのである。
「マイ、もうちょっとで帰ってちゃんと治療しにいけるからね・・・」
フェンはマイに応急薬を飲ませながら語りかけていた。一方マイは双剣使いなので身を軽くするために足と腕、腰にしか防具を着けていな
かったため上半身が非常にダメージを受けていた。
そこに、小さい荷車っぽいものを引いてきた二匹のアイルーがやってきた。
「こんにちにゃ〜!!ギルド公認の・・・」
と言いかけるアイルーの言葉をさえぎりフェンがさけんだ。
「そんなことより早くマイをつれていってよ!!」
その言葉をききフェン、そしてマイを見るアイルー。しかし、アイルーはもう一匹のアイルーを手(?)で呼びいたって落ち着いてマイに何か
している。フェンは泣きそうになりながら、
「ちょっと、何やってるの!?急がないとマイ死んじゃうよ!!」
とパニックになりながらアイルー達に言ったフェン。しかし、アイルー達はまたもや落ち着いた雰囲気で
「大丈夫だニャ。重症だけど死ぬことは無いニャ。念のため回復薬グレートを飲ませておいたニャ。でも、もしもって事がニャルから(あるか
ら)急いでこの人を街まで連れて行くニャ。さぁ!!はやくあなたも乗るニャ、キャンプまで送るニャ。」
そうきいて安心したフェンはアイルー荷車にのってマイを落ちないように支えながらキャンプまで戻っていったのだった。




それから、一ヶ月後。

「はぁ・・・・」
今日もまたマイの看病から自分のハウスに帰る途中のフェンは溜息をついた。
その溜息の理由はいろいろあった。理由のひとつは一ヶ月前のマイとのクエスト以来今まで1つもクエストをしていなかったのだ。フェンは
そこまでモンスターを狩るのが好き、というわけではなかったのだがさすがにこんなに長い間なにもしないとなると暇で仕方がなかったのだ。
それにクエストはハンターの収入源の大部分を賄っている1つなのだから、そのクエストをしないとなるとお金の工面にもままならなかった。
おかげでやりたくもないホテルでのアルバイトや商人のお手伝いなどをコツコツして一ヶ月間生活してきたのだった。
「でも、もう限界だなぁ〜。もう、アルバイトなんかよりクエストをしたいなぁ・・・」
そう考えながらボーッと歩いていたら、自然と酒場に足が向かってしまう。(あっ!!まただ・・・やっぱりわたしも本心ではクエストをや
りたがってるのかな?)と実はそろそろアルバイト生活に我慢の限界をかんじていたフェン。
















By Mind of Hunting