The sickle of death
蒼獅様作
The sickle of death[Prologue]
ついに来た。俺の求めた「エデン」に・・・!
大勢の人で賑わう街。食料も豊富、人も多い、そして・・・。
俺はまるで見たことも無い強大な龍に会った様に手が震えて、この街に来た。
腕には自信があった俺だが、やはり初めて来る街、これからどんな事が起きるのか,どんな龍が居るのかさっぱりわからない。
主人公「リオン」は酒場の扉を開けた。
ガチャン・・・。
其処には想っていたよりも違う世界が待っていた。
リオンは酒場と言うと人は少なく静かで・・・。
今、眼に映っている物はそれと真逆。人は単純に数えても50人以上
笑い声、怒鳴り声、皿が割れる音。
すべてがリオンの想像を超えていた。
「こ・これが『街』か」
リオンは小さな集落で育ち、小さな獣を狩ってきた。
声は声を超え、雑音にしか聞こえない。
っと、どこかで人一倍声を出し、明らかに迷惑な輩がいた。
「フハハハ!俺と勝負して勝ったら10000Gをくれてやる!」
「酒場にはこんな輩も居るのか。勉強になった。しかし、10000Gは大きいなぁ・・・」
俺は何も考えず、口に出してしまった。すると、輩がこちらを向いて
「にいちゃん!遠まわしにやろうって言ってるね!やってやろう!」
こちらを向いて言っているが、俺じゃない。そう心に言い聞かせた。
すると俺の肩を叩いてくる者がいた。
「キミだよ。さ、行った行った」
明らかに俺をあいつと戦わせようとしている。
「街に来てまだ10分とたっていないのにこんな事に巻き込まれるなんて・・・。
「小僧!容赦しないぜ!死ぬ気で来な!」
複雑な心境だ。10000Gは欲しい。しかし、こんな筋肉質な
体、190cmはある超身長。果たして勝てるのか。
奴の武器は大型の剣。
村ではこんな武器見たことない。鉄製の剣。
それに比べて俺のは骨と皮と木で出来た鎌の形をした物、明らかにレベルが違う武器。
俺はどう戦えば良い?足を崩すか・・・。
「行くぜ!」
構えても無いのに大口の剣を横になぎ払う。
「うお」
まるでマ○リックスの様にエビゾリをし、何とか交わせたが、
次の攻撃に繋がる、次に縦に剣を振ってきた。
骨鎌を頭の上に構えた。
ザシュッ!
筋肉男の大口の剣が俺の鎌に刺さった。
「げっ」
鎌を抜き何とか逃れたが、やはり街の剣にはかなわない。
やはり、力では敵わない。速さで決める。
奴の剣は破壊力が高い分、重さはすごいはずだ。
色々考えたがやはり゛速さ≠ェこの戦いを勝す鍵だ。
「遅い!」
大口の剣は鋭く体を狙ってくる。素早く右に飛ぶ。
俺の横っ腹をかすめた。
「ちっ」
またもなぎ払いが炸裂する。
「やはり持久戦に縺れ込むのは死を意味するな・・・決めるしかない」
自分の鎌を地面に刺して。それを台に空に飛ぶ。
周りからわぁーっと声が聞こえたが気にしている暇は無い。
太陽を背にして筋肉男の眼を眩ませた。
「今だ!」
かかと落としが野郎の頭にヒットした。
ドスッ
もの凄い音とともに周りから歓声が上がった。
懐から10000Gが出てきたので周りを覗いながらも拾い上げた。
「まさか・・・・。倒しやがった」
筋肉男は病院に運ばれたみたいだ。
みんなが円になり俺をとりかこんでいるみたいだ。
すると老人が俺に近づいてきて言った。
「息子もあの男に傷つけられたのです。仇を取ってもらったようで・・・・」
そういうと鉄の塊を置いていった。
「まじっすか」
リオンは鉄を見たことも無いのでとても高価なものだと思っているのだ。
これで一気に有名になってしまったリオン。
街では「The sickle of death」死の鎌と呼ばれるようになった。
The sickle of death[Registration]
前回、謎の男をボコし、鉄の塊をもらったリオン・・・。
鎌も木製ではなく、鉄製の物になって、LVUPしていた。
「この前はすごかったな!」
「おお!お前が噂の『死の鎌』!」
こんな言葉ばかり聞きながらこの街に一週間滞在し、
初めは街に居るのが嫌になったりしたが、もう慣れてしまった。
っと、言うか、言われるのが楽しいくらいだ。
俺は、久々に酒場に向かった。悲劇の場所に。
相変わらず酒場は騒音で五月蠅い。っと、聞き覚えのある声が。
「ワハハハ。俺に勝ったら1000Gだぞ!」
1000G?減っているな・・・。
俺は奴に近づく。すると。
「ガッハハハハ!1000Gだ・・・ぞ・・・!」
俺の顔を見るなりもの凄い勢いで逃げていってしまった。
無理もないか。あんなことに成ってしまったのだから。
そんな事よりもクエストだ。俺はクエストをやりに来たのだ。
カウンターには綺麗なメイドさんたちが笑顔で迎えてくれた。
「かわいい〜」
妄想の世界に入り込んでしまった。ふと、我に返る。
「あの。クエストをやりたいのですが」
「はい。ではこの用紙に契約をしてください」
「あ・はい。って・・・なんだこりゃー!」
俺は驚いた。書く内容が多すぎなのだ」
『年齢・名前・クエスト名・装備・メンバー・募集内容・なぜいきたのか・特技・健康状態etc・・・・。』
「なんでこんなに・・・」
「初めての方はこれを記入します。記入すると『ギルド・メンバーズカード』を発行することができます。最初はギルドですが、個人のチームや大きなチームに入ることで名前を「ギルド」以外にもできます。クエストに行く際、このカードを私達に見せればHRが上がり、難しいクエストや簡単なクエストまで様々な・・・(べらべら)」
どうやら話し出したら止まらないらしい。俺は10分ちかく聞いていた
「・・・・なのです」
「ど・どうも」
八割方理解してないがやっと登録が出来た。
こんなことをしていたら日が暮れてしまった。
討伐はまた今度にしよう。
そう思い酒場を後にした。
金色のメンバーズカードを手に入れた。裏には、『HR11』と書いてあった。
「11・・・?村でいろいろがんばったからかな・・・。」
こうしてギルドメンバーズカードを手に入れ、クエストを受けれるようになった。
明日が楽しみだ。
The sickle of death[Subjugation]
ギルドメンバーズカードを作りウハウハ気分なりオン。今日はこの街に来て初めて、討伐を予定している日である。
うきうき気分で酒場に向かう。どんなモンスターが居るのか。
どんな事が待っているのか。すべてがリオンの野生精神を狩り立てる。
酒場に入ると「あ!リオンだぜ!」っと言う声が聞こえなくなっていた。
ブームが流れて行くのは早い。あらためて体感させられた。
しかし、新しく
「おい!シリウスだぜ!」っと言う声が響き渡っていた。
「シリウス?」
俺はつぶやいた。すると。
「シリウスを知らないのか?おいおい。マジかよ」
っと言ってくる一人の男がいた。
「シリウスとは?」
俺は男に尋ねた。
「シリウス=トルーガ。この前謎の男、アクセルスとか言う男を倒したんだ。まったく、最近喧嘩が多くて困るよ。この前もリオンとか言う奴がイザーを倒したんだってよ。イザーは強いって有名だったんだけどな・・・」
俺だ。イザーと言うのか。それよりシリウスって奴だ。一回あってみたものだ。
「ありがとう。よく分かったよ」
そういうと俺は走っていった。
「シリウスか・・・まぁいい。それより今はクエストだ」
そう思い、カウンターに急ぐ。
「あの、クエストをしたいんですが。あ、これ。カードです」
「はい」
メイドさんは相変わらず優しい口調で言った。
「クエストの準備が出来ました。クエストボードにお貼りください」
俺はクエストボードとやらに紙を貼った。
「クックだ。一人でも行けるだろ」
俺が行こうとした時だった。
「クックか。ご一緒させてもらっていいかな?」
俺に話しをかけてくる男の声が聞こえた。
「いいですが・・。あなたは?」
「ボクですか?ボクは『シリウス』という者です」
シリウス!?俺は驚いた。その人は狂者を倒した俺の中の
『シリウス』ではなく。なんとも爽やかでギルドナイトシリーズで身を固めた痩せ型の男だった。
「いいですよ」
その時は軽い気持ちで言ったがこいつの本性を知るのはこのあとだった。
「ありがとうです」
まさか始めての討伐が知らない人と一緒。考えてもいなかった。
二人は狩場に向かう・・・。
「着きましたね〜」
クールに決めたシリウス。
「よろしく。狩りは慣れっこ?」
俺は尋ねた。
「慣れっこ・・・。ですかね。腕には自信はありますが、武器が」
シリウスは鉄のでかい「アイアングレートソード」と言う武器と、
細い剣「レイピア」を所持していた。
「まだ良い方ですよ。俺は「デススラッシャー」だけですし」
明らかに俺の方が役不足だ。
「お互いがんばりましょう」
シリウスはそういうと走った。
「おう。っていっちゃった」
俺もランニング程度の走りで追いかけた。
森と丘、崖がいっぱい在る場所に着いた。
シリウスはすでについて、クックと戦闘に入っていた。
リオンが目撃したのは、凄まじい光景だった。
先ほどのシリウスとは眼の色がちがい、シリウス?っと疑ってしまった。
クックの攻撃を綺麗にかわし、少しながらもダメージを与えていた。
「これが本当のシリウスの姿・・・」
俺は圧倒されていた。
するとクックがこちらえ急降下してきた。
リオンは鎌を構えた。
大きく縦にふるとクックの頭の真ん中にヒット。
クックはその場に堕ちた。
シリウスはクックの心臓目掛けてレイピアを突き刺した。
〈ギャオォォォ)
血が辺りを紅く染めた。まるで血の雨のように・・・。
The sickle of death[Warcomrade]
血はリオンとシリウスの頭に降り注ぐ。
「くせぇ」
リオンが吐きそうな顔で言った。すると
「紅の血・・? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? !!!」
まるで狂った様にシリウスが言った。
「おい!シリウス!大丈夫か!」
「? ? ? ? ? ? ? ? ? !!」
シリウスは正気を失っていた。
糞・・・。
リオンは鎌の持つところで殴った。
「? ? ? !・・・ぐは」
シリウスはその場に倒れ込む。
リオンはシリウスを担ぎ、街につれて帰った。
「ふぅ」
リオンはいろいろありすぎてへとへとだった
シリウスを酒場の椅子に寝かせた。
俺はオレンジジュースとポテトを食いながら、シリウスが起きるのをまった。
十分くらい経っただろうか。シリウスが起きた。
「む・・・ぅ・・・ここは?」
「気づいた?」
「ボクはどうなっていたんだ?」
シリウスは自分がああなっていることを知らないのであろう。
「いやー途中でクックに転ばされて倒れて気絶してたんだよ」
「そうだったのか・・・」
俺とシリウスは時を忘れて語り合った。
「あ、今度またご一緒していいですか?」
シリウスが言った。
「俺はかまわないよ」
「じゃ、また」
そう言うとシリウスは走り去った。
今度は血を見せないようにしよう。
そうつぶやくとリオンは市場に買出しに行った。
こうして、リオンに仲間ができた。
The sickle of death[Holiday]
休日の朝、借りている小さな部屋でいつものようにリオンは目覚める。
「ふぁ〜・・・ねみぃ;朝ってやだな」
子供の様なコメントをし始めた。
「今は・・・8:00か・・・。って8:00!?」
今日は市場の激安セールである。8:10分からで、5分で品切れになってしまうと言う、大人気の店だ。
リオンは己が持つ力をこれでもか!と出し切り、走った。
リオンが着くともう既に完売してた。
「朝からこんなに走って・・・」
とぼとぼ歩いて家に帰った。
帰っても何もすることが無いのでとりあえず酒場に向かう。
いつも通り五月蠅い。
っと、
「おい、ねーちゃん。俺たちと遊ばない?」
「すいません・・・。私今忙しいので・・・」
女は小さな声で言った
「そんな事言っちゃっていいのか〜」
「おい。やめろよ」
俺は気づいたら止めに入っていた。
「なんだよにーちゃん。やるのか?」
また事件を起こすのはあまり望ましくない。
俺は麻痺針を男に刺した。
「ぐおぉ」
あっという間に男は倒れた。
シリウスにもらった針が役に立った。
「今のうち逃げよう」
女を連れて走った。
「もう大丈夫だよ」
俺は女に言った。
「どうも。でも、私一人でも何とかなる相手でしたよ」
女はクールな人だった。
「そうでしたか。迷惑でしたかね?」
「いえ、ありがたかったですよ」
俺は女の顔を見て一言思ったのは、まるで妖精のような人だった。
肌は白く眼は綺麗なブルー。忍者装備だった。
「ありがたかったですか。なら良かった」
「たしか、リオンさんですよね?」
「なんで俺の名を?」
俺は不思議だった。
「イザーを倒したんですもの。それくらい知ってるわ。」
俺の噂はいろいろなところまで流失していた。
「ど、どうも。あなたは?」
「ルナよ。」
「ルナさんですか。ルナ・・・・もしかして」
リオンは何かに気づいた。
「?」
ルナは不思議そうにみた。
「ルナ=アルバーだろ?」
「なんで知っているの?」
「やっぱり!集落で一緒に昔あそんだリオンだよ」
「リオン・・・。まさか、あのリオンなのか?」
「そうだよ」
「リオン久しぶり」
ルナはリオンが幼馴染と分かると、口調が変わった。
「ルナ・・・会えたんだな」
二人は熱い抱擁をする。
二人は集落で付き合っていたのだが、すんでいる場所が変わりはなればなれになっていたのだ。
「リオン、明日からまたよろしくね」
そう言うとルナは住んでいる場所まで帰っていった。
恋人に会えたリオン。また仲間が増えた。
今日の街も騒がしい。だがいつもと騒ぎ方が違う。
医者たちが走り回っていたり、血まみれの人が倒れてたり。
リオンが不思議に思い外にでた。
「なんだ・・・これは・・・」
其処には見たこともない凄まじい光景があった。
血まみれで腕が無い人。腹に風穴が空いてもがき苦しむ人。
すべてがリオンの眼を疑った。
「ほら!そこの人!どいたどいた!」
リオンに医者が言った。俺は唖然としていて聞こえなかった。
「おい!」
医者の大きな声で俺はやっと気づいた。
「あ。ああ。すまない」
俺はその場から立ち去り酒場に向かった。
シリウスとルナが話しているのが見えた。
「あれ?知り合いなの?」
俺は聞いた。
するとシリウスは
「はい。少し前、バザーで出会って。リオンさんの仲間と聞いたんで驚きましたよ」
するとルナも小さくうなづいた。
「なるほど。あ、そういやなんで街の人があわててるんだ?」
俺の気軽な気持ちで聞いた質問が酒場の空気をガラっと変えた。
「え、知らないんですか?」
シリウスが「馬鹿か?」みたいな眼でみた。
「す・すまん」
するとルナがゆっくり口を開いた。
「ラオ・シャンロン。知っているでしょ?」
「ああ。それが?」
「それが三十年の月日をかけ、この街にやってきたんだ。『倒した者には賞金3000千万Z』と言う張り紙を出したのよ。村長が。それで挑んだ者たちが、あの有り様よ」
リオンのへらへらしていた気持ちが一気に変わった。
「俺ら、こんなことしてていいのかな?」
俺は二人の顔を見ながら言った。
「自分も思う」
シリウスが言った。
「私も」
ルナも真剣な目で言った。
「行こう!この身を無くしても何百人の命を奪ったやつも許すわけには行かない」
リオンは立ち上がる
リオンは先日作ったダークトーメントを背中に担いだ。
シリウスはサーベルレイピアを腰に二本結びつけた。
ルナは自前のボウガンを背中に固定した。
三人はラオ・シャンロンが待つ死の渓谷に向かった。
「君達、待ちたまえ」
明らかに俺達に話しかけてきている、40歳くらいの人の声が聞こえた。
「はい?」
俺は振り向いた。
「三人でラオに挑むきか?裸でレウスに突っ込んで行く様なものだぞ」
其処に全身をキラキラに光る銀の装備をした人が立っていた。
するとそいつは俺達に
「三人よりは仲間が居た方がいい。どうだ?我『龍騎士団』に入らないか?
君達の活躍は耳にしている。入ればきっと活躍出来るだろう」
俺は
「待ってくれ。相談してみる」
と言って三人で話した。結果
「良いけど、そのチームの詳細を教えてくれ」
男は
「分かった。私の名前は『レオナルド』だ。チームの人数は1万くらいだ」
男は他にも詳細を語った。
「そんな所だ」
俺は
「分かった。ラオと戦うのは?」
「今だ」
というとレオナルドは渓谷向かい部下、1万人と走り出した
「いくぞ」
「はい/うん」
二人はリオンの言葉に反応した。
遅れてなるか。と三人とも全力で走り出した。
10分くらい走っただろうか。
渓谷に着いた。
「止まれ!」
レオナルドの声でみんな止まり始めた。
その時『ゴゴゴゴ』と強大な足音が聞こえた。
「来たぞ!!!!」
レオナルドが持っていた剣を握り締めた。
レオナルドは剣を両手にしっかり握り締め、渓谷の奥へと進む。
俺達も続くように忍び足で歩き出す。
次の瞬間。俺の目に凄まじい光景が飛び込んだ。
全身が真っ赤に染まり、体長は東京タワーを横にした位の大きさ。
角に人らしき物がついてる。
『グォォオォォォ・・・』
息をしたのだろう。しかし台風みたいだ。
立ってられるのもやっとであろう。
『グオオォォォ・・・オォォ!』
こちらに気づいたようだ。
「全員!行け!!」
レオナルドの合図で全員がラオに向かって走り出す。
俺達も続く。
俺はシリウスと一緒に腹にもぐりこんだ。
ルナは崖に向かったようだ。
腹に鎌で切りつける。が、はじかれてしまう。
「ぐわぁぁぁぁ!」
人の声だろう。早速逝ってしまった者が居るようだ。
腕が転がってきた。俺はなんとか見ないようにする。
が臭いが鼻についてしまう。
「気にするな」
俺に話しかけてくる一人の兵士がいた。
「あぁ」
俺は小さく頷くと再び腹に猛攻撃をかける。
どれだけ斬ってもダメだ。
っと、ついにレオナルドが立ち上がった。