HUNTER GAME
クロノ様作





 時は2016年、技術は発達し、日本は新たな試みとして、リアル・シュミレーション・プレイを試そうとしていた。
 リアル・シュミレーション・プレイとは実際にその場にいるような感覚で
工事、建設、などの擬似体験ができる近未来の技術であり、
このシステムが開発され特許をとれば、日本の工業は劇的に飛躍し、
現在工事中の第三東名高速道路の開発もスムーズに進み、
諸外国との貿易でも利益をあげることができる、というこのリアル・シュミレーションプレイは
日本にとって、無くてはならない技術なのである。
 この技術をテスト、試験する場として選ばれたのが株式会社カプコンが2005年に発売した、様々なモンスターを狩るゲーム、モンスターハンターGである。
 この技術をいかす場にゲームが持ってこられたのは場違いと、反論する政治家も多かったが、最終的にはこの技術を造る技術者達の中心となった、
スレイク工業株式会社の技術者、神谷俊がこの技術をテストする場をゲームにするのに賛成したため、
リアル・シュミレーション・プレイのテストの場がモンスターハンターGとなった訳である。
 そしてこのテストは何のミス、狂いも無く、スムーズに進む筈だった……


 ガチャリ。今、村上陣とその他の人達の前の両開きのドアが係員の手によってゆっくりと開かれた。
 陣の目の前に広がるのは大ホールに行儀よく配置されている席とその前にあるの卵形の機械的な謎の白い球体。
 あれこそ陣が今までずっと望んでいたモノ、ゲーム。
 だがあれはただのゲームでは無い。
 あのゲームは簡単に言うと、実際にそのゲームの世界を体感する事ができる究極のゲーム。である。
 このゲームの原理は、頭につける機械に極微量の電流を流し、まるでそのゲームをやっている人物がその世界にダイヴしたように錯覚させる。というものだ。
 「では、ゆっくりと私達の後ろについて来て下さい。」
 物静かな感じの係員が陣達テスターに指示を出した。
 そう陣達はこのゲームのテスターなのだ。
 テスターの人数は49人、この陣を含むテスターは10000通の応募の中から運良く選ばれたのだ。
 陣達テスターの役割は、このゲームを体感してアンケート用紙に感想を書き込む事だ。
 ゲーム管理者、関係者としては、一般庶民の率直な意見を聞きたいらしい。
 国側が思っている事と一般庶民が考えることはちがう事が多いから、今回のテストも様は念のため、のモノだろう。
 だが陣としてはそんな事はどうでもよかった。
 陣は自分がこの近未来的ゲームを楽しめればそれでいいのだ。
 国がこの技術をこれからどんな風に使おうと、そんなモノは陣にはまたどうでもよかった。
 そう自分が楽しめれば。
 陣達は言われた通りにゆっくりと係員のあとを二列になって付いていった。
 ざわざわ。と周りの新聞記者、ゲーム関係者、が騒ぎ始めた。
 皆、席があるというのに席を立って、パシャパシャ。と忙しくカメラのシャッターを押している。
 すると今度はテスター達がざわざわと騒ぎ始めた。
 恐らく今まで、こんなに注目された事がないから驚きと嬉しさのせいだろうと陣は思った。
 どうでもいい事だ。
 自分が注目されているのは偶然のお陰、だから別にこんな事で注目されてもなんとも思わなかった。
 だから逆にこんな事で嬉しがっているテスター達がうざかった。
 「では自分のナンバーと同じカプセルの前に移動して下さい、そこで係員の指示に従ってカプセルに入って下さい。」
 13.
 これが陣のナンバーだった。
 陣の13.のカプセルは一番前の一番左端だった。
 早くゲームをプレイしたい一心でか、意識していないのに陣の歩くスピードが上がった。
 13.のカプセルの前まで来ると左サイドに控えていた係員が陣にこのゲームの手順を簡潔にそして分かりやすく伝えた。
 だいたいその説明が終わったとほぼ同時に、機械的な音を立てて、カプセルのサイドの扉が開いた。
 「では入って今言った事をやって下さい、では。」
 陣はカプセルの中に入った。
 カプセルの中も外と同じように白で統一されていた。
 そして陣は係員に言われた通り頭に、電子機械を装着して、左側面についている画面を見た。
 画面には、プレイヤー名を入力して下さい。
 と表示されていた。
 陣はそこの画面に13と打ち込んだ。
 名前なんてどうでもよかった。
 そして次に、武器のタイプを決めて下さい。
 と表示された後に続けて、大剣、ランス、ハンマー、片手剣、双剣、ボウガン
 と表示された。
 武器の名前の下にはその武器の長所、短所がつづられていた。
 陣は、一瞬だけ悩み、ハンマーを選んだ。
 そして陣が武器を選び終わり、数十秒が経過した頃。
[では今からハンターゲームを始めます]
さっきの名前を入力した画面の上辺りのスピーカーから声が漏れた。
[みなさん目をつぶって下さい]
 陣は言われた通り目をつぶった。
[皆さん存分にこのHUNTER GAMEを楽しんで下さい]
[ゲーム開始5秒前、4、3、2……]
いよいよだ。陣は自分でも久々に胸が高鳴っているのが分かった。
[1……ゲームスタート]


 目を開けるとそこはカプセルの中では無かった。
 見た事もない景色が13の視界を埋め尽くしていた。
 周囲を見渡す。
 まさに別世界だった。
 そこにはどこの国に行っても絶対に見られないような、少し老朽化している木造の家、どこかの民族衣装をきているような人。
 13にはとてもこれがゲームだとは思えなかった。
 だがこれは紛れもなく現実だった。
 13は歓喜した。
 今までこんなに自分の胸を、心を奮わすモノがあっただろうか。
 まだこのゲームの趣旨である狩りもしていないのに13は興奮していた。
 ざわざわ。と13以外のテスター達も同じようにこの仮想世界の完成度に驚愕していた。
 恐らく13と同じ事を考えているのだろう。
 13はそんなテスター達には目もくれず、クエストを受けるために酒場に向かった。
 係員の話によるとそこでクエストを受けて、モンスターを倒しに行くらしい。
 ガラン。西部劇に出てきそうなドアを開けて酒場にはいると、既に他のテスター達も酒場に集まっていた。
 折角こんな世界に来たというのに椅子に座って、ワイワイ話している者、そしてカウンターの前で何事か喋っている者がいた。
 13はそんな奴らの中には入ろうとせずカウンターの奥にいる女NPCの前に移動した。すると、
 [酒場へようこそ。今から視界にクエストとその内容を表示しますので少々お待ち下さい。]
 と突然女NPCが喋りだした。
 名前はベッキーと言うそうだが別に話せる訳でも無く、13にとってはどうでもいいことだった。
 ビュン。突如13の目の前に文字が書かれた四角い画面が現れた。
 そこには、イャンクック討伐。ランポス討伐。特産キノコ採集。といったクエスト名であろうモノがズラズラと並んでいた。
 13は武器を選んだ時と同じく一瞬迷ったが、イャンクック討伐のクエストを受ける事にした。
 だが。
 どうやればクエストを受けるのかが分からなかった。
 カプセル前にいた係員の話は聞いていたが、このカプセルが置いてある大ホールに入る前の説明会では話を聞いていなかったせいだ。
 13はあの時話を聞いていなかった事を後悔した。
 どうすればいいのかを考えている時、隣から声が投げかけられた。
 「クエストを受けるには受けたいクエストの所をタッチして下の方にある決定ボタンをタッチすればいいんですよ。」
 13は今誰かも分からないPCに言われた事を実行した。
 するとさっきの女NPCベッキーが
 [では、クエスト達成を祈っています。頑張って下さい。]
 とプログラムが設定した通りに13に激励の言葉をかけた。
 「そぅそぅ。」
 13が顔を向けるとそこには肩にかかるくらいの黒髪の女が13を見つめながら立っていた。
 容姿は美しく、おしとやかな感じでまさに美少女の象徴といった感じの顔だった、学校に行けば相当モテるであろう顔つきだった。
 「君、説明聞いてた?ってこれが分からないんだから聞いてる訳ないか。」
 女は13をしっかりと見据えながらハッキリとした口調でいった。
 13は何も言わずただ女の方を見ている。
 「……何なんかついてる?まぁゲームだからついてる訳ないけど。」
 女の頭上にはAIという文字が浮かんでいた。
 13はそれがなんとなく気になって見ていたのだ。
 だが、女は自分を見ているという風に受け取ったのだろう。
 「エーアイ?……アイ?」
 13は無意識にその言葉を読んでいた。
 「そぅそぅ。これが私のゲーム内の名前。君は……何て読めばいいの?」
 女はこの13の名前の異例さに驚いた様子で聞いた。
 「考えてない。」
 答えるのが、めんどくさいのか13は簡潔に言った。
 「えッ?……どうしよ。」
 アイが腕を組みながら考えいるのを数秒みてから13はアイに背を向けて酒場の出口へと歩きだした。
 「ちょちょちょい!!君待ってよ。」
 13はこれを無視してそのまま酒場を出た。
 話していたら肝心の狩りができなくなってしまう。13はそう考え、さっさとクエストを完遂させるために酒場をでたのだ。
 バンッ。酒場のドアが乱暴に開かれ、アイが出て来た。
 「ストップストップッ。」
 と言っている内にアイの方が13に追いついた。
 「何?」
 「折角、呼び方考えてたんだから行かないでよ。」
 うざったい。13はそう思った。
 自分はこのゲームを楽しみたいのに邪魔がはいる。
 13はこういう事が嫌いだった。
 現実でもそうだ。
 勉強を真面目にしているのにいちいち話しかけて来る奴ら、自分が足が速いのを根に持って、練習の邪魔をする奴、全員うざかった。
 こいつも同じだ。
 「あのさイキナリで悪いけど、折角こうゆうトコで出会ったんだから一緒にクエスト受けない?なんか一人でやってもおもしろくなさそだし……」
 受けない。と言ってもよかったが一応クエストの受け方を教えてくれた奴だからしょうがなく今回だけはクエストを一緒に受ける事にした。
 「ありがとう、それじゃ私もクエスト受けてくるから、ちょい待ってて。」
 そして数分後アイが戻ってきた。
 クエストで指定された場所へ移動するために街の出口に向かった。
 出口の手前には小さな木造の門があった。
 「ここだよ。この門を抜ければ自動的にクエストで指定された場所へ移動されるから、さぁイコ。」
 13は門に向かって歩き出した。
 そして門の下を通った瞬間。
 パッ。突然視界が街とはまったく別の場所に切り替わった。
 そこは遺跡のような場所だった。
 「ビビッタァァァ!!こんなに一瞬で移動されるとは思ってなかったよー。」
 アイは今の転送を率直に声にだして言った。
 13は無言で辺りを見回す。前方にはジャングルのように木々が生い茂っていた。
 あそこにターゲットが……
 13の顔がまたにやけた。
 これから起こるであろう事を想像しているのだ。
 これからが本当のゲームスタートだ。
 13はジャングルの方へと歩きだした。
 キェッキェッキェッ。魔女が笑ったような声が13の耳に響いた。
 実際は、声。では無くただの作り物のサウンドで、13にもその事は十分分かっていたが、今の13はそんな事を分かっていないかのように、ただただ目の前にいる巨大な薄い赤の生物、モンスターグラフィック、イャンクックに見とれていた。
 見た事もない自分よりも巨大な竜のようなモノ。
 おとぎ話や映画にしか登場しないと考えていたモノ。
 それが今自分の目にしっかりと映っていた。
 それだけでも13は興奮した。
 その異形な竜がこの13との睨みあいに痺れを切らしたのか、地面を蹴り、真っ直ぐに13の方ー向かってきた。
 ハッと我に返り、13は突進を避けるために地面に身を投げ出した。
 イャンクックは勢いあまり、つまずいて、そのまま地面に転げた。
 これも本当にこけたのでは無く、この竜にプログラムされた事を指示通りにこなしているだけだった。
 が、それが分かっていても、13の興奮はおさまらない。
 おさまるどころか、今の攻撃で更に刺激が入り、今まで体感した事のないくらい、13の胸は高鳴っていた。
 イャンクックが立ち上がり、今度は走るのでは無く、立ち幅跳びの要領で13に飛びかかってきた。
また同じ攻撃が来ると思っていた13は意表をつかれ今度はイャンクックのくちばしの攻撃をまともに食らってしまった。
 「うッッ。」
 13は一瞬呻いたが痛みは無かった。
 ただ腹の辺りがブルブルと振動しているだけだった。
 なるほど……。13はこの振動の意味が一瞬で理解できた。
 この振動は痛みの代わりで、攻撃を受けました。という事を知らせるものだと言う事が。
 キュゥゥン。と視界の左上の端にある緑の体力ゲージが4分の1程減った。
 この緑のゲージが無くなるとそこで死亡、ゲームオーバー。となる。
 だがこのゲームは二回までは死んでもリトライできる。
 しかし三回死ぬと……ゲーム終了。
 このゲームが市販されるまで再プレイは不可能。という事になる。
 だから13は制限時間の二時間までこのゲームを楽しむつもりだった。
 そのために。
 ここで殺られる訳にはいかない。
 背中に背負っているハンマーを取る。
 その時13は初めて自分の武器を視認した。
 13の武器はまるでリボルバーの弾を込めるシリンダーのような形をしていた。
 だがこの武器は殴る用途で使われる物の筈だった。
 目の前のイャンクックを睨みつける。
 イャンクックはまるで挑発するかのような目で13を見ていた。
 なら。
 お望み通り、キルしてやるよッ。
 13はイャンクックをキルすべく、突っ込んでいった。
 「ハハァッッ、死ねッ。」
 13の振るったハンマー、デッドリボルバーがイャンクックの頭に直撃した。
 ギェェ。まともに13のハンマー攻撃をくらったイャンクックは、衝撃でそのまま地面に倒れ伏した。
 「ハ、ハハハハァッッ。」
 13は非情にも倒れたイャンクックにハンマーを何度も打ちつけた。
 イャンクックの体からドバドバと赤い血、ブラッドエフェクトが出続けている。
 まるでイャンクックは本当に生きているかのように苦しんでいる。
 だがそれにも構わず13はハンマーでイャンクックを殴っていた。
 今の13の体は、頭は、快感で満ちていた。
 自分より巨大なモノを圧倒的な力でねじ伏せている感覚。
 たまらなかった。
 飛竜をハンマーでキルする。
 それだけの単調な作業が13には楽しくて仕方無かった。
 だからいくら敵が苦しんでいても、この快感を無くさないために、敵が立ち上がれない程にハンマーでイャンクックを叩き潰しているのだ。
 ギェェェ……ェ、ェ……。
 ひ弱な声をだしたイャンクックの首がだらりと垂れ、13そしてアイの視界の中央に[依頼の敵を全て討伐しました。]という文字が表示された。
 「……終わり? か。」
 [では今から街に戻ります。]
 バッッ。
 街からこのエリアに移動した時のように、視界が急に先ほどの街に変わった。
 「わッッ。」
 間抜けな声を出し、アイが転送されてきた。
 「まったく、このマップ移動って突然すぎてびっくりするよ。」
 と街に着いていきなりゲームに文句をつけた。アイが13と目が合った
 「あ、君ももう来てたんだぁww。」
 13はそれを無視し、酒場に向かった。
 「ちょい無視っすかぁぁ。」
 バンッ。アイが13の肩を掴んだ。
 「何だよ。」
 「いゃ、だっていきなり無視って、ちょっとさ……。」
 「もうクエストは終わったろ、だからもうお前と組んでいる暇は無い。」
 厳しく言い、再び酒場に向かおうとした時……
 「お願いッ、今日はずっと組んでいてくださいッッ。」
 チッッ。13は心の中で舌打ちをした。
 「何で俺なんだよ。他の奴もいるだろ。」
 「とにかくお願いッ。」
 うぜぇ。13は心の中でそう思った。
 13はさっき知ったこのゲームの中で敵をキルする感覚、快感を一人で邪魔が入らないように、得ていたかった。
 しかし、こいつはしつこそうだ。
 走ってクエストを受けたとしてもすぐにこいつも、同じクエストを受けてくるだろう、そうなると必然的にこいつと狩りをしなければいけない事になる。
 クソッッ。
 「分かった、お前と組んでやる。だが条件がある。」
 「何ですか?」
 「狩りは俺一人でやる、それだけだ。」
 アイは明るい笑みを浮かべて。
 「はい、それでいいですッww。」
 「いくぞ。」
 13とアイは酒場に向かった。
 こいつはこのゲームで何がしたいんだ。
 レイア狩りの最中だと言うのに13の頭の中には先ほどからその疑問について考えていた。
 こいつ。というのは今13の背後で大剣、斬破刀を背中にかついだまま身構えているPC。アイの事である。
 このアイは奇妙な程に13に付き纏っているのだ。
 13は最初は自分に好意を抱いているのかと思ったが、アイ言動、行動などから推測してそれは無いと13は推理した。
 だとしたら何故??
 好意だったら話はそこで終わりだった。
 しかしそれはちがう。
 何故だ?
 視界いっぱいに緑色の巨大な綱のようなものが13の視界埋め尽くした。
 数瞬後にはそれは13に直撃していた。
 綱とはレイアの尻尾だ。
 「グッゥ。」
 痛みは無い。しかし体についているであろうバイブレータがプログラムに従い、忠実にその機能を使った。
 視界右端上の緑色のゲージが5分の一ほど減った。
 今はそんな事を考えている時じゃない。
 今は……
 こいつをキルする時間だッ。
 13は走り出しレイアの懐に潜り込んだ。
 「ハッ、ハハァァ、潰れろぉぉッ。」
 13は人が変わったかのように叫び、レイアの足にデッドリボルバーを何度もぶち込んだ。
 ハンマーが弾丸の如くスピードでレイアに当たり、体からブラッドエフェクトが出続けていた。
 「死ねッ。」
 ハンマーを大きく振り上げ、全力でレイアに振り下ろした。
 
 
 「終わったッスねぇーーww」
 二回目のクエストレイア討伐が終わり13達は街に転送されてきていた。
 街には先ほどと変わらずPC達が走り回り、仲良く会話を交わしている。
 「ってか狩りしてる時、怖いですよ、暴言吐きまくりだし……。」
 13は今の言葉を無視し、そのまま
 「次行くぞ。」
 と言い、酒場へ向かった。
 「無視……つか連続ですよぉ、今度は他の人も入れて多人数で狩りしましょww」
 「駄目だ。」
 一瞬の隙も入れないまま13は言い返した。
 「何でぇ?」
 「ただでさえ邪魔なお前がいるんだ、更にPCを追加したら俺の楽しみが減る。それよりそんなに他の奴らと狩りがしたいんなら、俺とは外れて他と組めばいいだろう。」
 あからさまに嫌な顔をして「ケチッ。」と小声で言った。
 13ため息をついてから再び「行くぞ。」と言った。















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