ドーン伝記第2話 新たなる想い
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【第一章 新たなる思い】

ライテスト
ドーンとノアが、街に入るとなぜかいつもの雰囲気とは、
違って感じた。いつものこの時間なら人の往来は、結構ある筈である。
「あれえ、ドーンなんだかいつもと感じがちがわない?」
ノアが、街を見渡しながら言った。
「ああ、確かに変だな。 それに街に入った時から、やけに人の視線を感じる。」
ドーンも不思議そうに答えた。
「ま、いっか!!バーダとカロンが酒場できっと待ってるよ!!もう、あたしお腹へって死にそう〜〜!!」
ノアがもだえるように言った。
「ああ、ノア、酒場へ行こう。」
ドーンが頷きながら言った。
タイマツに照らされた道をドーンとノアは、酒場の方へ向かって歩きだした。
この時二人は、これから酒場でおこる出来事を知る由もなかった。

酒場の入り口まで、やってきたドーン達は異様な賑やかさに 顔を見合わせた。
「なんだ、この騒騒しさは!」
ドーンがつぶやきながら扉をあけた。
「イヨオォ―ッ!!ココットの英雄のお帰りだぜっ!!」
酒場いっぱいの人の中から、バーダの大声が聞こえた。
「ナ、ナ、なんだこれは一体っ!!」ドーンはあまりの人の多さに 圧倒された。
隣でノアがピョンピョン跳ねて驚いている。 酒場中に「ド〜ン!ド〜ン!!」と言う声が響き渡っている。
ビールを乾杯している者、握手を求めにくるもの。
その中で、カロンも手をたたいて喜んでいる姿が見えた。
呆気にとられているドーン達に、ひとりのハンター風の男が
近ずいてきた。そしてドーンの手をいきなり握ると、
「やっぱり、俺はあんたなら絶対やると思っていたぜっ!!」
それは、見覚えのあるモスライスの男だった。
「コ〜ノヤロウ〜〜ッ!!一番に死ぬって言ったのはてめえだろ!」
大柄な男が、そう言ってモスライスの男を掴み上げた。
「ま、まあいいじゃないか。」ドーンは大柄な男に、下ろしてやる
ように手で合図すると、ノアがモスライスの男に「バーカ」と一言った。
もう、正に酒場の中は祭り気分で盛り上がっていた。


グラビハンター
その夜は宴が続いた。
しかし夜明けが近づくにつれて各自解散していった。
ドーンとノアは眠くなりテーブルにうつぶせになって寝てしまった。
ドーンは眠りに落ちる直前、バーダとカロンがカウンターに座っていた男と話したあとに二人だけで出て行くのを見た。
(あいつら・・・。どこにいくのだろう・・・?)
そんなことを考えながら眠りに落ちていった・・・。

次の朝、目を覚ましたドーンが最初に見たものは、ノアがボウガンの手入れをしているところだった。
「あ。ゴメン。起こしちゃったかな?」
「ううん。そんなことない。今何時?」
ノアが笑いながら答えた。
「ドーンってお寝坊さんだね。もうお昼だよ。」
寝すぎたようだ。そしてある疑問が頭をよぎった。
「一つ聞いていいかな?」
「なぁに?」
私は一つの疑問をなげかけた。
「それってショットボウガンの紅だよね?もっと強いボウガンあるのになんでそれ使ってるの?」
ノアが少し悲しそうな顔をして答えた。
「あぁ。これね、お父さんの形見なの。お父さんはね、十年くらい前、私の住んでた村を襲った黒い大きな竜に殺されちゃったの。
その時、お母さんも、村の人もみんな・・・。それから私は老夫婦に引き取られて育てられたんだ。」
「あ・・・。ゴメン。」
聞いてはいけないことを聞いてしまった気がした。
「いいの。気にしないで。それにこれはお父さんが改造したものだから普通のボウガンよりいろんな弾が使えるの。」
「そうなんだ。すごい人だったんだね。」
「うん。今でもお父さんは私の尊敬する人!」
その時、バーダがドアを開けて飛び込んできた。
「ドーン!ノア!いるか!?大変だ!」
私はバーダに手を振って答える。
「どこに行ってたんだ?それに大変って何が?」
「ある男に頼まれて火山でマカライトを集めてたら・・・。どこからかごつごつしたやつが来て襲われた!カロンが大怪我をしたんだ!」

ライテスト
「なんだってっ!!バーダ!どういうことだ!!」
肩で息をするバーダの元へ駆け寄ったドーンが尋ねた。
ノアも急いでバーダに駆け寄った。
「それでカロンは、大丈夫なの?バーダ!!」ノアが
心配そうに聞いた。
バーダは、なんと!手洗い桶の水を一気に飲みほすと
「なんとか、キャンプの近くの岩場まで担いで帰ったんだが、カロンは
意識がねえんだ!!」いつものバーダの豪快さは、消えている。
「オイ、バーダ!しっかりしろ!!一体なにがあったのか、ちゃんと説明しろ!!」
ドーンは「おまえがついていながら」と言いたいのを我慢した。
バーダは、樫の木の椅子に座るとゆっくりとしゃべり
始めた。「昨日の晩酒場で、ある男に依頼を受けたんだ
それは、聞くと簡単な仕事だった。
火山で、マカライトを採掘してきてくれ。と俺達にゃ屁でもない依頼だった。 ひとつ気になったのが、簡単な依頼にしちゃあ、報酬金がケタ違いだったことだったがな。
だが俺とカロンはその依頼をふたつ返事で受けたんだ。
ドーン達には、悪いと思ったが俺とカロンのふたりで行こうということになった。すまねえ。
それで、今日の朝一番に俺達は火山地帯へマカを掘りに行ったんだ。
順調そのものだったぜ。
奴が出てくるまではな。採掘場所はすぐに見つかった。
イーオスらが数匹いたが問題じゃあなかった。
イーオスは俺にまかせろってんで、カロンは早速 堀りはじめた。
イーオスもすべてかたづけて、俺も掘るか!とカロン の方を振り返ったとき、
掘っているカロンめがけて 岩の塊のようなものが突進していくじゃねえか!!
カロン!!気をつけろっ!!と叫んだが、
その時にゃ 岩の塊は、カロンを押し潰していた。」
バーダは一気にそこまで言うと、手で涙を拭った。

SKY
「そんな・・・で? その後は? カロンは?」
ドーンがカロンの安否をバーダに問う、すると、
「大丈夫だ、押し潰されていたけど岩に隙間があってまだ息がある、でも早くしねぇと死んじまう! アバラが全部砕けてるんだ!」
「!!!」
それを聞いたノアは急いでカロンがいる火山へ行く準備を始める。
「ドーン! ボケッとしていないで準備して!早く!」
仲間の危機に頭が真っ白になっていたドーンはノアの言葉を聞いて我を取り戻す。
「あ・・ああ! わかった!」
自分の相棒のためにそこまで必死になってくれる二人を見てバーダは己の傲慢さと力の無さを悔いていた。
「ありがとう・・・ありがとう・・・ありがとう・・・」
そんなバーダを見て励ますかのように、
「大丈夫だ! きっとカロンは助かる!誤っているばかりでは何にもならないぞ!そんな暇があったら自分で今何が出来るかを考えるんだ!」
それに続いてノアが言う。
「そうですよ! 一緒にソウルを倒した仲間じゃないですか! 助けるのは当然ですよ!」
その二人の優しさにバーダは心を打たれた、そして立ち上がる。
「ありがとうな二人とも! カロンが居るのは火山のキャンプだ! 俺は先にそこに戻ってカロンを介抱してくる!」
そう言うと走り出そうとするが、ノアが二つのアイテムを手渡そうと引き止める。
「待って! これを持って行って!」
それはノアが前に作っていた回復薬グレードと活力剤だった。
「おう! すまねぇ!」
それを手に取りバーダは出て行った。
「よし!私達も早く準備をして行きましょう!」
そして準備が出来た!ドーンとノアは街を出ていく、しかし、それを影から見つめる男が一人・・・。

グラビハンター
街を出て走り出すドーンとノアの耳に叫び声が届いた。
「待ってください!お願いします!」
振り返ると男が一人走ってきた。
昨日バーダたちに依頼をしていた男だ。
「何のようだ!?私たちは急いでいるんだ!!」
こいつの依頼さえなければ・・・。そんな怒りを込めて言い放つ。
「す・・・すいません!俺・・・まだハンターになったばっかで・・・。火山には、バサルモスって竜がいるらしくて・・・,
怖くてバーダさんにお願いしたんです!当然4人でいくと思って・・・。だからいきなり出ても大丈夫だって・・・。」
バーダもいきなりと言っていた。一体どういうことだろう。ノアが問いただす。
「ねぇ!バーダも言ってた。いきなりってどういうこと!?その竜に何か秘密があるの!?」
男は答えた。
「これも聞いた話なんですけど・・・。バサルモスは岩に擬態してて、
地面に潜っているらしいんです。それでいきなり飛び出してくるので・・・。」
「そうか!そういうことだったのか!分かった。情報感謝する。」
そういって走り出そうとしたが、男はまだ何かいいたげにしている。
「あの・・・。頑張ってください!俺は弱いから行けないけど・・・。」
構わず走り出し、後ろに手を振って答える。
「ノア、急ごう。バーダが一人で無茶してるかも知れない!」
「うん!!」
私たちは火山に向かって走る。目的は一つ。
カロンに大怪我を負わせたやつ・・・バサルモスを討つ!!


【第二章 見えざる飛竜バサルモス】


ライテスト
ドーン達より一足先に火山についたバーダは
キャンプの近くにある、灰色の岩ばかりの片隅で、グッタリしているカロンに駆け寄った。
「カローン!!大丈夫か?!!カロンよおぉ〜!!」
バーダは、鼻と口から血を流し、今にも死にそうなカロンを抱きしめた。
今バーダの頭の中には、カロンを押しつぶした
謎のモンスターのことなど、どうでもよかったにちがいない。
昨日、あの「ソウル」に果敢に向かっていった
カロンの姿はもうそこには、なかった。
「カ、カロン、すぐに街まで連れて行ってやるからな!俺が、必ずおまえをたすけてやるからな!!」
バーダの巨体から、小さな涙がこぼれおちた。そして
バーダがカロンを抱えあげようとした時だった。
「シャャーッ!!」岩陰から一匹のイーオスが
飛び掛かってきた!!。
バーダはカロンをかばいながらもとっさに剣で
ガードし、イーオスの攻撃を防いだ。
「コノヤロオオォォーーッ!!!カロンには触れさせねえっ!!」
バーダの怒りの一撃は、ひとふりでイーオスを真っ二つにしてしまった。
「てめえらに今は邪魔は、させねえ!!」
怒りと悲しみで震えたつバーダの前に一匹、二匹とイーオスが岩陰から現れた。
そしてそのイーオスの後方では灰色の岩の塊がグラグラと
揺らぎはじめていた。

自由なクモ
・・・・そのころドーン達は小船をこぎながらキャンプに向かう
「なんか空気薄くなったね・・・」
ノアが言う
「・・・まぁ鉱山近くだから仕方ないよ」
漕ぐ腕が重くなる、やはり酸素が薄い高山では思うように体が動かないようだ・・・。
しばらく暗い水脈を言った後、ドーン達に光が差す
「・・・。くっ!」
キャンプの近くには数人の人影が見えるがまだ目がなれない
??「ドーンさん達ですか!、お待ちしておりました。」
目がなれると重装備の身なりのきちんとした男が喋りかける
小船を沖に寄せノアが聞く
「あなた達だれぇ?」
周りにはちゃんとしたキャンプが張れており
貨物車や食料庫、武器庫など色々そろっていた
「私達は南西地区国王国境警備隊第3部調査部隊であります!!」
横にいた助手らしき男の掛け声に合わせきびきびした動きで周りの数人も敬礼をする
「・・・・えっと、で私達になんの様でしょう?先を急いでるのですが・・・」
ドーンが問う
「あなた達の活躍ぶりはかねがね聞いております。
今回、我々の領土高山付近にて凶悪な飛龍の子が出現したと連絡を受けまして調査に参った次第です。」
すらすらと助手らしき人が話す。
視線を延ばすと白く身軽ななりで怪しげな男がいた
「・・・・つきまして、今回調査した後ここ等一帯を一時的に封鎖すべく派遣されました!!」
「ん!?ちょっとまて奥に仲間がいるんだ!先に行かしてくれ!!!」
「すみませんがドーンさん達と言えど此処を通すわけには行きません!!!
ここは我々に任せお引取り願います。」
??「まぁ〜つうわけだお娘ちゃん達は帰ってくれ」
怪しげな男が言うよくみると酒場にいたモスライスの男と話していた男だった
「なっ!なんでこの男がよくって私達がダメなんだよ!!」
「まぁまぁここで怒っても酸素が薄くなるだけですよ?少し落ち着いて・・・」
奥から隊長らしき身なりの男が言う
「お仲間さんは私達が命に代えても救出しますので
ここは一つお引取り願いませんかね?」
「でもっ!!・・」
ドーンが反論する途中ノアがドーンの裾をつかみ静かに言う
「・・・ドーンあの貨物車人二人は入れるよね?」
「ん、・・・今はそれどころじゃ!!」
「だから〜こそっと入っちゃぉw」
何かひらめいたようにドーンが頷く
「分かった・・帰るよ」
「これはこれは良き理解者で良かった、御娘ちゃん達がお帰りだ送ってやりなさい。」
二人の警備兵が近寄りドーン達を案内する。
「さっこちらです。」
隊長らしき男がニコニコしながらキャンプに戻る
それを見計らってドーン達が動く・・・・。

流浪の落人
警備員に連れられ、乗ってきた小船に着いたノアとドーンだったが、
ノアはふと、振り返って警備員に、
「警備員さ〜ん。警備員さんはずっとここで警備を任されてるの?」
突飛な質問をした。
「そうだが、それがどおした?」
そう警備員が質問に答え終わるか、と言うときに、
ノアが急に、
「痛い、痛いッ!」
お腹を抱えて、その場に蹲ってしまった。
心配したドーンが
「ノア、だ、大丈夫?」
と心配そうに、下から顔を覗き込む。
その顔を見たドーンは、明らかにニヤニヤしているノアの表情から、全てを察した。
ドーンもそれに合わせるかのように、
「大丈夫!大丈夫!」
と、大げさなくらいに、慌てふためく。
「む、どうした。大丈夫か?何があった?」
と、警備員もその姿に、心配な表情を浮かべ、ゆっくりと、ノアに近づき、腰をかがめた。
その刹那、
「ドスッ!」と、鈍い音がした。
ドーンは愛用の片手剣の柄で、警備員の首元を叩き、気絶させたのだ。
「やった〜〜っ!」
ノアは嬉しそうに、跳ねる。
「これで、よ、よかったのかな?」
ドーンが跳ねるノアを見て言った。
「うん、うん」
ノアは、どこから取り出したか、いやその前になぜ持っているのか分からないが、
縄を取り出し、警備員を大きな岩に、括り付けた。
「さっ、さっきのところに、戻って乗り込んじゃいましょう〜」
ノアは明るく、先へ駆け出した。
「そうだな。急ごうッ!」
ドーンも、括り付けられた警備員に、申し訳なさそうな表情を浮かべていたが、
ノアに遅れないよう、後を追った。

そのころ、バータは、イーオスをなぎ倒し、カロンの介抱にあたっていた。
「カロン、しっかりしろ、これだ、これを飲めッ!」
バータは、ノアから貰った、回復薬Gと活力剤を、無理やりカロンの口に
押し込むように、飲ませた。
「う、う、う〜ぅ・・・」
カロンの苦悶の声が、静かなキャンプに、重い影を敷く。
バータの必死の介抱が続く・・・・
「ザ、ザ、ザッ」
バータの耳にキャンプ地へ向かってくる数名の足音が、聞こえた。
「ドーンかっ!」
バータは近づいてくる足音に向かって声をかけたが、返事はなかった。
キャンプ地に足音が近づいてくるが、2名いや、もっといると感じたバータは
「だ、誰だっ!」

グラビハンター,ライテスト
そこに現れたのはドーンたちを引き止めたあの兵士達だった。
「バーダさんですね?」
「あ・・・あぁ。そうだが、あんたたちは一体・・・?」
バーダはさりげなくカロンをかばいながら聞く。
「私達は南西地区国王国境警備隊第3部調査部隊です。
今回、我々の領土高山付近にて凶悪な飛龍の子が出現したと連絡を受けまして調査に参った次第です。
つきまして、今回調査した後ここ等一帯を一時的に封鎖すべく派遣されました。」
「な・・・なんだと!?ドーンたちは・・・?そうだ!ドーンたちはどうした?!」
隊長らしき人物が答える。
「ドーンさんたちにはお引取り願いました。理解があって助かりました。さ、あなたもお引取り願います。おい。お前達。」
声をかけると他の兵士達がカロンの状態を確認しながら担架に乗せた。
「カロンさんはこのまま病院に送ります。ですから心配なさらずお帰り下さい。」
納得できないバーダは聞く。
「そんなバカな!ドーンたちは本当に帰ったのか?」
「だからそういっているでしょう。」
「や、やつらはそんな奴じゃないッ!」
バーダは声を露に辺りに響き渡る大きな声で叫んだ。
しかし、そんなバーダであったが、数年前に挑んだリオレウス討伐の時のことが頭を過ぎっていた。
数年前のこと、
「バ・・・バーダ・・・。どうする!?」
一緒に討伐にやってきた一人がバーダに問いかける。
「やつもダメージは受けているはず!押し返すぞ!」
他の三人はその言葉を聞いて、顔を見合わせた後、
「あ・・・あぁ。」
と返事をした。バーダは頷き、一人飛びかかった。
その時、他の三人は踵を返して逃げ出したのだ。
その後、バーダは一人、リオレウスに立ち向かった。
しかし、一人では相手になるはずもなく、返り討ちに合い、瀕死の重傷を負ったのだ。
ドーン達もそうなのか、そういう奴らだったのかッ!と、心の中で思うが、リオレウスを討伐した
あの、仲間意識が、バーダの中でどうしてもそれを受け入れることは出来ないのであった。
一人、奥から怪しげな男が出てきた。
「バーダさん?、でしたっけ?」
怪しげな男が、少しにやけた表情で聞いた。
「貴様なんだッ!」
声を荒げて、バーダは今にも噛み付きそうな勢いで返した。
「やや、そんなに怖い顔なさらずにねぇ〜。ここは、私達に任せて、お引き取り願ったほうが、よいですよ〜」
バーダの怒りを促すかのように、軽い口調で答える。
「カロンをこんな状態にした奴を、放って置いて帰れるかぁ〜!」
バーダはより、声を荒げて言う。
その度に、怪しげな男が、態度を豹変させた。
「バーダさん、あなたにも分かるように、説明しますよ。」
と言うと、後ろに抱えた、大きなハンマーを取り出し
「帰れと、言ってるのが分かりませんか・・・・・」
バーダに向けて、ハンマーを構えた。
怪しげな男は、さっきまでの態度とは、あからさまに豹変した態度とその凍るような視線をバーダに向けた。
バーダは身動きが取れないほどの凄まじい殺気に、気圧されるような感じを覚えたのだった。
「分かって頂けましたか?」
怪しげな男はバーダに問いかけた。
その間にもカロンは担架に乗せられ、調査隊が来た方へ連れられてしまっていた。
バーダには、先ほどまでの荒々しさはなかった。
「仕方ない・・・・」
その言葉とは裏腹に、表情は明らかに、怒りを隠しきれないでいたが、足早にカロンの乗せられたを 追った。

その頃、うまく調査隊の貨物車に乗り込むことができたドーンとノアは、周りをこっそりと
見渡し、警備兵がいないことを確認して、貨物車から降りていた。
「あっちの方に、行ったわね。いきましょう〜!」
ノアは、ドーンを促すように言った。
「そうだな、急ごうッ!」
ドーンとノアは急いで、警備隊の後を追った。
暫く進むと、進行方向から数名の足音がノアの耳に入ってきた。
「誰かくるわッ!」
と言うと、ドーンを引っ張って、近くの茂みに身を潜めた。
「あ、あれは・・・」  
ドーンが声をもらす。
そこには、先ほど、キャンプ地から、引き上げさせられたバーダと担架に乗せられたカロンの姿があった。
「カ、カロン〜!」
その姿を見た、ノアが茂みから飛び出し、担架に近づいた。つられる様にドーンも飛び出した。
「あ、お前らはッ!」
兵士が、ドーン達に気付き、カロンを乗せた担架を下に置いた。
ノアがカロンの傍まで駆け寄る。
「カロン!カロン!」
ノアが心配そうな顔で呼びかける。
兵士が、ノアを引き離そうとするが、ノアはカロンを乗せた担架から離れようとはしない。
兵士達は、ノアに気を取られていた。
ドーンとバーダが顔を見合わせて、何かを悟ったように同じ動きをした。
二人は、兵士の首元を剣の柄で力強く叩いたのだ。
ドサッ、と鈍い音がして、兵士はその場で倒れこんだ。
「バーダ、どうしてここにッ」
「お前らこそ、どうしてここに」
ドーンはバーダに今までの経緯を話した。
「そうか、そうなのか。お前らが、返されたとさっきの兵隊に言われたもんだから
仕方なく、あの場所を引き下がってきたんだ。」
と、バーダは悔しげに言ったが、その表情はとても、何かで満たされているようだった。
「あ、カ、カロン〜」
ノアが急に声を上げた。
「う、うう・・・、バ、バーダ・・」
カロンに意識が戻ったようだ。
「う、迂闊に奴に、ち、近づくな・・・・」
カロンは衰弱し切った声で、バーダに話しかける。
「カロン、無理するな。お前はここでじっとしてろ。仇は討ってやるからなッ!」
バーダが、カロンの手を握りながら声をかける。
「カロン、これを・・・」
ノアがカロンの口に、ある液体を流すように入れた。
「ノア、今のは?」
ドーンがノアに聞いた。
「解毒薬よ。どうもカロン毒に侵されていたみたい。暫くすれば、カロンも動けるようになると思うよ。」
ドーンとバーダは安堵の表情を浮かべた。
「カロン、ここでじっとしていろよ!すぐ戻ってくる!」
バーダはカロンに言うと、ドーンとノアに目で合図した。
「よしっ!」
「うんっ!」
ドーンとノアはそれに答えるように、相槌を打った。
3人は、カロンを残し、元来た道を急いで戻っていった。

元来た道を急いで戻る3人の前から、見覚えのある影が走って近づいてくる。
「あ、あいつはッ!」
向こうも、気付いたようだ。
「・・・・はぁはぁ・・お、お前達はッ!」
走ってきたのは、あの調査隊の隊長らしき人物と、もう一人の兵士だった。
「お前ら、どうやってここまでッ!」
隊長らしき人物が、ドーン達を見て言うが、それを制するように、
「お前ら、どうしてここにいるッ!あいつを、調査しにきたんじゃないのかっ!」バーダが隊長らしき人物に食って掛かる。
「い、いや・・・・」
隊長らしき人物は、答えづらそうに、言葉尻を濁した。
「はっきりしろっ!それとあのハンマー使いはどうしたッ!」
バーダは躍起になって、問い詰める。
「あれは、無茶だ、いくらなんでもソルさんでも・・・・」
あのハンマー使いはどうやら、ソルと言うらしい。
「何があったんだ、何がッ!」
つられるかのように、ドーンも問い詰める。
「まさか、あいつが、あいつが・・・・・・」
隊長らしき人物と、その兵士は顔を見合わせるように、その場にしゃがみこんでしまった。
それ以降、何を聞いても答えられる様子は無く、その場で身を屈めているだけであった。
「・・ダメだ、こいつらじゃ、行こうッ!」
バーダは促すように言い、更に、先ほどよりも早く走り出した。
二人も、それを後ろから追った。
暫く、走ると近くで耳を劈くような咆哮が聞こえた。
「こっちよッ!」
ノアが咆哮のした方へ、走る。
両側を岩場で覆われた道を走り、抜けるとそこは、岩場で囲まれた大きな広場に出た。
そこでは、ソルと呼ばれていた、ハンマー使いが大きな岩の様な龍を相手にしていた。
「助太刀するぞッ!」
バーダは大きく叫んで、ソルのいる場所まで駆け寄ろうとした。
その時、
「こっちへ来るなッ!死ぬぞ!」
ソルはバーダ達に気付き、大きな声で、その行く手を遮った。
その瞬間、ものすごい地響きとともに、バーダ達の前方の大きな岩の塊が地面から、飛び出してきた!!
「グウゥオーガアーー!!!!」
土煙とともに物凄い唸り声が辺りを支配した!

自由なクモ
ドーン達はその唸り声にたじろき動くことすら出来なかった
その姿はまさに龍、周りの鉱山を纏い子供といえど普段の飛龍より2倍・・いや3倍にも、
ドーン達にはうつっただろうその姿に身震いをしている時
「ふっっっざけやがってーーーーーーーーーー!!」
バータが飛び出した、
周りには傷ついた人間の血の跡を臭いかぎつけたのか巨大な蜂達がたむろく
怒りに我を忘れたのだろう、無謀に見えただろうが
ドーン達はアシスタントをしようといっしょに飛び出す
「ドーン、右に回ってこれを!」
ノアが紫の玉を投げ渡す
「あぁ!」
手に取ると同時に蜂達に向けて投げ入れる
「キュ〜〜〜〜〜・・・・・」
紫色の煙が辺りに立ちこもり虫達を一掃する
煙をなぎ払うかのようにバーダが飛龍めがけて走りこむ
飛龍の近く、グッグッグッ・・・。何かの音がした後地面が揺れ始めた
「・・・。当たって!」
瞬時にノアが狙いを定めバーダに硬化弾と回復弾を連射して命中させる
そのときバーダの後方で地面が裂け始めた
「おりゃぁあぁぁぁ!」
それを気にすることなくバーダは大きな岩龍めがけて切りかかる
ガキィ鈍い音がした!振り切りは命中したようだがその身体は
バーダの大剣をもってしても弾かれてしまうほど硬い体のようだ、
「グウゥヲォォーーギャァァァ!!」
刹那、土煙が立ちこもり大きな岩がうごめく中ドーンの眼には
「なっ、なに!!」
飛龍は2匹いるようだった
バーダは2匹の飛龍にはさまれるような形になってしまい一人の人影が煙の中近寄ってくる
「だから言っただろ!」
その声はソルだった
ソルはその飛龍の頭ほどはあるだろうハンマーを振り回し2匹の岩龍をたじろかす
「兄ちゃん達は奥で見ていな!!」
そういうとバーダを壁へ蹴り飛ばしソル一人で立ち向かう
「くっ!」
バーダが壁に叩きつかれうつむく
「バーダ!!」
ドーン達が駆け寄る
「バーダ、大丈夫?」
ノアが確認する、気絶しているだけのようだ
ドーンが振り返るとソルが2匹の飛龍相手に戦闘していた
「甘いよ、お子ちゃまさんよ!こっちこっち」
飛龍がソルめがけて走り出す、
「どこみてんだよw」
ソルは身軽に回避し岩龍が岩にぶつかる、後爆発が起きる
見事だった、まさに戦闘の基本その全てが出来ているような動きだった
その華麗な動きにドーン達は見とれていた・・・・。

グラビハンター
しかし次の瞬間だった。
一頭が爆発にのまれて苦しむその後ろから、もう一頭の突進攻撃が来た。
ソルはそれをギリギリでかわす。そこへ爆発の衝撃から開放されたもう一頭の口から発火性の体液が飛んできた。
「うぐぁぁぁぁ!」
ソルの叫び声があがる。
「いけない!!」
ノアが水冷弾を込めてソルの少し上に向かって撃つ。
火炎に包まれていたソルの体から火が消えた。しかしこの一撃の威力は絶大だった。
ソルは片膝をついて立つ事もままならないようだ。
そこに二頭のバサルモスの突進攻撃が迫る。
ドーンは強く大地を蹴った。そして走りながら抜刀、近くにいた一頭に切りかかる。
ノアは離れたところにいた一頭に水冷弾を打ち込む。
上手く注意をひけた。その隙にバーダがソルに駆け寄る。
「ふんっ!一人で突っ込むからこうなるんだよ!」
バーダは悪態をつきながらソルを岩陰に運び薬草を飲ませる。
「そこで見てるといい!カロンの仇は・・・俺達で討つ!!」

ライテスト
そして、「この依頼主は、てめえってことにしとくぜっ!!」
そう言うと、ドーンの方へ駆け出した。
ドーンは、幾度も攻撃を弾かれながらも、素早い動きで、バサルモス
の攻撃をかわしながら、戦っていた。
「ドーン!大丈夫かっ!!」バーダが大声で言った。
「ああっ!コイツの動きは遅い!もう一匹の方を頼む!!」
ドーンは、バサルモスの突進をかわすとバーダの方へ振り返りながら答えた。
それを聞いたバーダは、「ヨ、ヨシッ!わかった!!」と頷くと
もう一匹の方へ向かおうとした。その時「バ〜〜カ!こっち、こっちぃ〜!!」
というノアのはしゃぎ声が聞こえた。
見ると、ノアがバサルモスの突進をヒラリヒラリとかわしながら、ボウガンを撃ちこんでいるではないか。
「ノア!!やるじゃねえか!」バーダは、そう言うと、ノアに突進をかわされ
壁にぶつかり、ひっくり返ってもがいているバサルモスめがけ「斬破刀」を
振り下ろした!
「グゥゥエェーーッ!!」バサルモスが叫び声をあげる!
異常な、叫び声にバーダが一瞬攻撃を止めた。
見ると、バサルモスの腹の皮が剥がれ、そこからは不気味な赤い肉が覗いていた。
グラビハンター
その一頭は危険を感じたのか、また地面に潜ってしまった。
すさまじい風圧で砂が飛び、視界がふさがれる。
目を開くとそこに存在するのはドーン、ノア、バーダの三人と片方のバサルモスだけだった。
「くそっ!!一体どの岩がやつなんだ!?こうなりゃ・・・!」
バーダが悪態をつく。そして片っ端からそれらしい岩を切りつけようとする。
ノアがそれを止める。
「まって!そんなことしたら隙ができてその間にやつに襲われるかも!」
「じゃあどうするんだ!?」
「私に任せてよ!何のためのガンナーだと思ってるの!?
距離をとって、仲間を支援して、被害を抑えるためでしょ?!
カロンがやられて悔しいのはわかるよ?けど冷静になってよ!仇とるんでしょ!?
ここでやられたら犬死じゃない!」
そのノアの言葉は厳しく、そして優しさがこもっていた。だからだろうか。
この言葉はバーダの心の中にすぅっと入り込んでバーダを落ち着かせた。
そのとき、ドーンの叫びがあがった。
「うっ!しまった!ノア!!」
声の方を見ると、ドーンは壁際に追い詰められ、前方は火炎液にふさがれている。
ノアは素早い動作で麻痺弾を込めてドーンに襲いかかろうとする一頭に連続で打ち込む。
「ウゴゥゥゥゥゥ・・・。」
麻痺して倒れこんだバサルモスの腹に、体液が燃え尽きて道が開けたドーンが叫びながら切りかかる。
「バーダ!悔しいのは分かる!だけど冷静になれ!こいつら・・・狩るんだろ!?」
それを聞いたバーダの顔にも笑みがこぼれる。
「あぁ!ノア、頼む。」
「うん!」
ノアが片っ端から通常弾を打ち込み始める。一発、二発、三発。
四発めが当たったその岩がゆれ始めた。
「ビンゴ!バーダ、暴れてくるといいよ!」
ノアが言う。バーダも頷き、バサルモスの方へ向かう。
そして出現したやつの腹部を見たバーダの顔色が変わる。
腹部の傷が治っていたのだ。
「な・・・なに?やつらは地面の中で回復するのか・・・!?」

ライテスト
その時、
「グウゥギイィエーーッ!!」
とバーダからかなり離れた
ドーンの方から、バサルモスの叫び声が聞こえた。
見ると、ドーンがもう片方のバサルモスの硬い皮を剥ぎ落としたところだった。
「ドーンッ!!今だっ!!たたみ込めえ!!!」
バーダが叫んだ!
ドーンにそう叫ぶとバーダも目の前のバサルモスに猛然と襲いかかった。
ドーンもさすがに疲れていたが、バーダの言葉を聞くと電光石火のラッシュを
バサルモスに叩き込んだ!
「ギイィィギャーー!!」
あきらかにバサルモスは、弱っている!!
「よしっ!!今だ!とどめを刺してやる!!」
ドーンは、最後の一撃に残っている
全ての力を込めてバサルモスめがけ、アサシンカリンガを振り下ろした。
「バキーーンッ!」
・・・「まさか?!」アサシンカリンガが過酷な攻撃に耐えきれず
音をたてて折れた!!。
「し、しまった・・・!!」
ひるんだドーンに手負いのバサルモスがその巨体で
ドーンを押し潰しにかかった。
「ウッ!クソッ!ここまでかっ!」ドーンがそう思って目をつむった瞬間!!!
「ギエオォォーー!!!」と断末魔の叫び声が響き、バサルモスの巨体が、
ドーンの目の前に大きな音をたてて倒れこんだ。
状況がよくのみこめなく、しゃがみこんだままのドーンの耳に男の声がした。
「お嬢さん、お怪我はありませんか?」
その声にドーンが顔をあげると、そこには意識を失なって、倒れていたはずの
ソルが、立っていた。



ライテスト
ソルは、しゃがみこんだままのドーンに、手を差し出した。
少しためらったドーンだったが、
「あ、ありがとう・・・。」そう言ってドーンはその手をとった。
ソルは興味深そうにドーンの顔を見ると、
「お嬢さんにしては、なかなかの戦いぶりでしたよ。」
ソルはそう言って、ドーンの手にキスをした!!。
「なっ!・・・」ドーンは一瞬呼吸が止まった!。
そして、顔面真っ赤になっているドーンにクルリと背を向けると
「では!」と言ってバーダの方へ走り出した。
一方バーダは、怒りのパワーを炸裂させバサルモスに猛烈な攻撃を しかけていた。
「ツリャアァーーッ!!」バーダの攻撃のたびにバサルモスの悲痛な 叫び声があがる!
しかしバサルモスもバーダとの戦いに勝負を賭けたのか その場で、猛烈な反撃を試みる!
「グウゥゥアァーーッ!!」
バサルモスの強烈な一撃がバーダを弾き倒した。
「ウオッ!・・・グッ!」
大きな岩に叩きつけられバーダが唸った。
「バーダッ!!」ノアが悲鳴に近い声をあげた時だった。
ソルとドーンが駆けつけてきた。
「バーダ!大丈夫かっ!!」
ドーンがバーダに声をかけたのに続いて
ソルがバーダに言った。
「フッ、後はまかせな。」
そう言ってソルがバサルモスに向かっていきかけた時だった。
「待てっ!!コイツは俺ひとり殺る、手を出すんじゃねえぇっ!!!」



自由なクモ
バーダが無理な体を無理やり動かしソルを押しのけ再び戦闘に戻る
「おい、兄ちゃんそのままだと死んじゃうぜ?」
「知るか!!お、おれはもう二度と友を失いたくないんだ!」
「そぅかい・・・別に止めはしないが、もし倒せそうにないなら俺がやるぞ?」
「好きにしろ!・・・あきらめねぇ、たとえこの身が亡びろうと・・・」
そういうとバーダはバサラモスに向かい走り出す。
「バーダ・・・、」
ノアがバーダの後姿を見てつられて走り出す
「ソル、あんたには分からないと思うけど・・・私達にはかけがえの無い、
決して嘘をついてはいけないものがあるのよ。」
「・・・それは何ですかねぇ、お譲さん?」
ドーンがボロボロの剣を持ち立ち上がる
「それは・・・友、思い、自分の信じる気持ちよ!」
ドーン達を見ると岩龍の甲殻でひびが入っているしまっている斬破刀 幼い体でこんな高山の中では動くにもしんどいだろうヨロヨロな体
装飾品は剥げ落ちもう身の守る意味すら担っていない防具たち 「・・・まぁ俺ぁ依頼を受けただけなんでね、わからねぇなぁ」
ガキィィィ〜〜〜、バーダ達の攻防がまた始る
まわりは夕暮れもうかなり日が暮れてきた
「みんな早く終わらせないと、日が暮れたらこっちが不利よ・・・」
ノアが指示を出す
「えぇ、でもなに・・・こいつ等体力だけは異常ね」
苦笑しながらバサラモスに飛び掛るドーン
「ノォォォォォォォォォオオオオ!!!・・・・」
バーダの気迫だけはおとらえ無い中
その時、バーダの刀がバサラモスの岩の間に挟まる
「バーダ、何か来る!」
ドーンが叫ぶと同時にバサラモスが大きく羽ばたき周りを囲みだす
必死に刀を抜こうとするが深く挟まっておりなかなか抜けず焦るバーダ
「間に合わない!・・・」
ノアが飛び出しバーダを押しのける
それと同時にまわりに濃い紫色の煙が立ちこもる
「くっ、こんな時に猛毒の霧・・・」
「ノアァァァァ!!」
ノアを助けようにも毒の霧で近寄れないドーン達
煙の中からバサラモスがこちらに向かって走り出す
「まだよ!」
それを見計らってドーンが閃光玉を投げかけると同時にバーダが飛び出しノアに駆け寄る
「ノア!ノアすまない俺のせいで、こんなことになってしまって・・・」
猛毒をもろに吸ってしまったのだろう体が変色して痙攣し出していた。
ドーンがノアに最後の回復薬を飲ませるが幼い体にもって数時間、
「ドーンもう解毒薬はないのか!」
必死にこちらを見て、問いただすバーダ
「解毒薬はカロンにあげた一個しかもって来てなかったの・・・」
首を横に振りなににしても準備不足、そう痛感したドーン・・
「バーダ・・、私は大丈夫だから・・・カロン、の敵でしょ・・・?」
弱弱しい体でこちらを見て微笑むノア
「待っていろノア!絶対倒してやるから!倒すから!!・・・・」
泣き出しそうなバーダは必死にこらえ立ち上がろうとすると、
「ぐっ!」
先ほどの突進でバサラモスにすれ違った際ぶつかってしまったのだろう、足が骨折していた
「な〜にこれほど、この俺様が倒れるかってんだ・・・」
もう無理だ、そう喉から今にも言いだしそうなドーン

足を引きずりながら歩き出すバーダ、その時
「さて、満足ですかねお兄さん達」
今まで何処にいたか、こちらに微笑むソルをぶん殴ってやろうかと思ったドーン
「まぁまぁそんなこっちを睨みなさんな、照れるじゃねーか」
意味合いをはき違いてるだろう、ドーンが言う
「ソル逃げたんじゃないの?・・・邪魔をするならどいて・・・」
「別に邪魔をしに来たわけじゃないさ、ただ依頼を果たしに着ただけさ」
そういうと煙硝弾を打ち上げるソル
そのあいずとともに崖の上からゴロゴロと大勢の人影と大きな岩が現れてきた
「初めに言ったろ調査した後にここを封鎖するって」
「俺達も逃げれないようにするってわけか、ありがてぇ〜・・・・」
バーダが苦笑しながら言う
「まぁ見てな!」
ソルが2匹のバサラモスに向かい誘導する
それを見るように数人が岩を調整する
「今だ!」
バサラモス2匹ちょうど真上に岩が囲むような位置でソルが叫ぶ・・・・。



ライテスト
     「第三章 友のもとへ・・・」

ソルの言葉と同時に、崖の上の数え切れない程の岩がバサルモスめがけ、
落下してきた。「ゴロゴロッ!ガガガランッ!!ドガガッ!!!」
「ウオッ!みんな避けるんだっ!!」バーダの掛け声とともにドーン達は
安全な場所へ走り出した。ドーンは、ノアを抱きかかえ必死に走った。
ソルもバーダに肩を貸していた。
「ズシッ!ズシンッ!ズズズ〜〜ン!!」
物凄い音とともに、その場を覆い尽くすような土煙が舞い上がった。
そしてドーン達の前に物凄い数の岩が、山のように積み重なっていた。
「や、奴らはどうなったっ!」バーダが叫んだ!!
それと同時に第二段の投石が、始まった。「ドッガーーーン!!!」
正にその場は、岩で埋め尽くされた。
しばらくすると、辺りを覆い尽くしていた土煙が消えていく。
ドーン達は、一塊になりその様子をしばらくうかがっていた。
そこには、もう二匹のバサルモスの姿はなかった。
そして、その静粛を破ってバーダが言った。
「おい!ソルッ、奴らはどうなった??!!」
「フッ、安心しろ。投石だけでは、無理があると、思っていたが、君たちのおかげで
全て予定通りいった。礼を言いますよ。凄腕ハンターの皆さん。」
ソルがそう言った時、数人の調査隊が駆け寄ってきてソルに言った。
「ソル様、お怪我はないでしょうか?!!」
「ああ、心配するな。それよりそこのお嬢さんを診てやれ!解毒薬を すぐ飲ませれば、大丈夫のはずだ。」
ソルがそう言って、医療班がノアに解毒薬を飲ませた時だった!!。
積み上がった岩のひとつが、「グラッ」と動いたとか思うと、「ガガッ!!」
「ギィエェェーーッ!!」
生き残った一匹のバサルモスが、翼を羽ばたかせ飛び出してきた!!
フイをつかれ、驚くドーン達の上空にバサルモスが舞い上がる!!。

ライテスト
次の瞬間!!薄暗い空からバサルモスの巨体が、ドーン達めがけて落下してきた!
「みんな、避けろーーっ!!」ソルが叫ぶと同時に、全員その場を飛びのいた。
「ズッシィィ〜〜ンッ!!」地響きとともに、土煙が舞い上がる!!
「ギイィエオォォォーッ!!」土煙のなかにバサルモスの影が浮かんだ。
「オイッ!みんな無事かっ?!!」ソルが叫んだ。
それに答えて、ドーンが言った。
「ああ、大丈夫のようだ!!しかし、すぐ奴が襲ってくるぞっ!!」
そして、ドーンが辺りを見回しながら、叫んだ!
「バ、バーダがいないっ!!バーダッ!バーダ〜ッ!!」
あの大きな体が、どこにも見えない!「ま、まさか」
ドーンは、必死にバーダの姿を捜した。
ソルが土煙が消えた、薄暗い辺りの様子をうかがいながら言った。
「おかしい、なぜ奴は襲ってこない?!!」
見るとバサルモスは、その場に立ちつくしたまま、ピクリとも動かない。
そのことに気づいたドーンだったがそんなことは、お構いなしにバーダの姿を捜した。
「バーーダアーーッ!!」・・・そのとき!!
薄暗い中に立ちつくすバサルモスの方から声がした。
「ここにいるぜえ〜〜!」
それは、間違いなくバーダの声だった!!
ドーンは、とっさにバーダの声のした方を、振り返った。
ソル達も不思議そうに、その様子を見ている。
ドーンは、すぐにバサルモスの腹の下にうずくまっているバーダを見つけた。
「バ、バーダ!!」ドーンは、安心すると同時にその光景に驚いた!
しゃがみこんだ、バーダの持つ斬破刀はバサルモスのドテっ腹の奥深くまで
突き刺さっていたのだ!!
「バーダっ!」ドーンは、バーダに駆け寄った!
見るとバーダは顔面血だらけになっている。
「バーダ!大丈夫かっ!バーダっ!!」
心配そうに覗き込むドーンにバーダがうれしそうにひとこと言った。
「やったぜ・・・ドーン・・・。」バーダは、そう言うと意識を失ってしまった。
ドーンは、それを見るとバーダの横にしゃがみこんでしまった。
  そしてドーンは、バーダの頭を優しく抱えながら言った。
「バーダ・・・凄いよ・・・おまえは・・ほんとにすごいよ・・・。」
捨て身で自分達を守ってくれたバーダを思うとドーンの目から、涙が溢れ出た。

グラビハンター
「私が背負っていこう。」
ソルがバーダの巨体を背負って何も言わずに歩き出す。
ノアが座り込んでドーンに話しかけた。
「ねぇドーン。」
「ん?」
「カロン・・・大丈夫だよね?」
「当たり前だよ。」
そんな会話を遮って聞こえてくる声があった。
「グ・・・グゥゥゥ。」
バサルモスのうなり声である。しかし動く力も残っていない。
体を動かそうと最後の力を振り絞る。そして・・・轟音とともに倒れて力尽きた。
バキィィィィン!
奇妙な金属音が辺りに響く。そしてドーンとノアの前に転がったものが一つ。
それはバーダの斬馬刀の柄とその先だった。
そう、もともと細い刀なので、無理な力がかかって真ん中で折れてしまったのだ。
仲間と武器、どちらが大切か。バーダに言わせればきっと仲間であろう。
しかし、苦楽を共にしてきた愛刀・・・。友の仇の代償は大きかった。
ノアが口を開いた。
「これって・・・。」
「・・・うん。私が持っていくよ。」
ドーンがそれを拾って立ち上がる。ノアも立ち上がった。
そして歩き出す。
片手には折れた自分の刀。もう片方には折れた友のもう一つの相棒。
武器自体の重さのせいかも知れない。
しかしドーンは二つの重さの違いをひしひしと感じていた。
本人にはわからないが、それはドーンがハンターとして一つ成長した証。
ただドーン、ノアは歩いていく。友のもとへと。
運命の螺旋の中へと・・・・。


【第二話「新たなる思い」完結】




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By Mind of Hunting